●歌は、「岩代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた返り見む (一四一歌)」ならびに「家なれば笱に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(一四二歌)である。 有間皇子結松記念碑解説板万葉歌碑(プレート) 20210913撮影 ●歌碑(プレート)は、有間皇子結松記念碑解説板にある。 ●歌をみていこう。 ◆磐白乃 濱松之枝乎 引結 真幸有者 亦還見武 (有間皇子 巻二 一四一) ≪書き下し≫岩代(いはしろ)の浜松が枝(え)を引き結びま幸(さき)くあらばまた帰り見む (訳)ああ、私は今、岩代の浜松の枝と枝を引き結んでいく、もし万一この願いがかなって無事でいられたなら、またここに立ち帰ってこの松を見ること…