今回の学習指導要領改訂では、各教科等で何を学ぶことにより児童生徒にどのような資質・能力を身に付けさせるのかが明確された。それはつまり、「児童生徒にどういった力が身に付いたか」という学習の成果を的確に捉え、教職員が指導の改善を図る、いわゆる指導と評価の一体化が実現されやすくなったということである。 高等学校においては、観点別学習状況の評価をさらに充実し、その質を高めることが求められている。そのため、文部科学省からの通知において、観点別学習状況の評価に係る説明を充実するとともに、指導要録の参考様式に記載欄を設けることとされた。 「資質・能力の三つの柱」をバランスよく育成するためには、それぞれの観点…