教育課程編成の基準。 学校教育法施行規則の第二十五条、第五十四条の二、第五十七条の二、第七十三条の十、第七十六条などの規定に基づいて文部科学大臣により告示される。 ナショナル・カリキュラム。
文科省HPで、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・盲学校・聾学校・養護学校それぞれの学習指導要領全文を読むことができる。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301.htm
今回は2025年度以降の入試から大きく変わる「早稲田大学・人間科学部」の一般入試ですが、大学がサンプル問題を公開しました。今回のブログでは、サンプル問題と入試要項の内容と異なる点があったので、言及をしていきたいと思います。 まずは、今回の入試改革でどのように一般入試が変更されるのかを重要なポイントだけをお伝えしておくと、従来の大学独自試験では「私立文系:英・国・社」、「私立理系:英・数・理」を学部独自試験のみで合否判定を行っていましたが、2025年度入試からでは「共通テストと学部独自試験」の成績を組み合わせて入試が行われ、共通テストの受験を必須化にしたことが大きな変更点となっています。もう1つ…
実習期間から、西川純教授の本を読んでいます。 3月の群馬の会で大量購入した師の本が多くあり、教採や実習で読めていなかったので読書。 今回は、『学び合い』入門編に関わるものが多い。 実際に、『』をやったり、実習を終わった後だからこそ、その必要性を改めて感じる部分がありました。 実体験で必要性を感じるからこそ、読書で頭に入ってくる情報も多くなる。 今は、課題作りの本を読んでいますが。 自然と考えるようになっていたこと。 目標と、活動と、評価の一体化。 どこまでも、授業には目標があって。 それに合わせた活動があって。 そして、最後に評価がある。 学習指導案を作ったりする際にも、やはり目標と評価をすご…
遅ればせながら、高校化学の学習指導要領が変わったことを知り、社会人になってから修正した知識でさえも細部がずれていることに気づいて、いささか慌てております。元素の周期表、「族」の名前が 1~18 になったのもだいぶ前のことですが、12族の扱いが変わって、「3~12族を遷移元素とよぶ」ようになったとのこと。縦に並んだ亜鉛 Zn、カドミウム Cd、水銀 Hg(亜鉛族)は典型元素ではないのか・・・たしかに、12族まで遷移元素になっている周期表も、11族までそうなっているのも、両方出回ってますね。こうなったら知ったことではないですが、いやはや、古い知識のアップデートは大変な作業です。 亜鉛族の元素の電子…
昨年末、燃焼についてあれこれ書いたところですが、私たちは燃焼という現象なくしては生きていけません。何かを燃焼させたときに発生する熱を利用することこそ、人類の文明の根幹をなしていると言ってもよいくらいだと思います。 熱は物質(物体)の温度を高くするものですが、古くはある種の物質だと考えられていました。ラヴォアジェも「熱素」を元素の一つと考えていたくらいです。しかし、熱素説には摩擦熱の発生の仕組みをうまく説明できないなどの不都合が多く、やがて熱はエネルギーの一種であるととらえられるようになりました。 温度の低い物体に熱が入ると、物体を構成する粒子が活発に運動するようになり、その物体の温度が上昇しま…
次年度の2025年度入試は学習指導要領が改定されてから初めての大学入試になるため、大きな変化点の年になります。この中でも、入試における変更点の大きな1つとされているのが、情報という科目の取り扱いです。今までの2024年度までの入試では、共通テストでは数学ⅡBの代わりとして、情報関係基礎という教科を選ぶことが出来ますが、受験者数は少数派であるため、必須受験という位置づけとは遠いものでした。そんな中で、2025年度入試では情報という教科になり、先日には東京大学が共通テストの「情報」を点数化することが発表されました。このような動きを受けて、今回は次年度の「情報」という科目の大学受験における取り扱いを…
今年度の全国学力・学習状況調査では英語も調査対象となっており、その結果に関してはニュースにも大きく取り上げられました。 毎年、その結果を基に報告書が作成されますが、それには今の中学生の英語力における課題が詳しく記されています。 私が今回注目したのが、「日常的な話題について、事実や自分の考えなどを整理し、まとまりのある文章を書くことができるかどうかをみる」調査問題の結果でした。報告書によると、今回の正当率は 7.7%だったそうです。31年度同調査では1.9%だったことを踏まえると6%改善したと言えますが、まだまだ「書く」ことの指導が不十分であることを痛感します。 今回は「書くこと」に焦点を当て、…
1 とにかく子供たちにやらせてみよう! 2 私の実践について ①Topic、Useful Expressionsを導入する。 ②デモンストレーションを行う。 ③活動中の指導 現行の学習指導要領が実施されて早くも3年目となりました。今回の学習指導要領改訂で大きく話題になったことの一つが、「話すこと」のうち「やり取り」と「発表」の2領域が設定されたことです。詳しくは学習指導要領解説や様々なところで説明されているので割愛しますが、実際のコミュニケーションの場面を想定した『即興で話す』言語活動の実施が改めて求められることとなりました。 1 とにかく子供たちにやらせてみよう! 長年、「学校の授業を受けて…
私たちは、さまざまな情報の中で暮らしており、その情報が正しいかを判断して、処理することは出来ているだろうか。その情報の「正しさ」は何を基準に判断をしているのだろうか。その基準は「信頼できる人が言っていたから」や「大手企業が調べた調査だから」といった理由なのかもしれません。これから先の社会では、よりたくさんの情報が流通するなかで、どの情報が正しいのかを客観的に判断をして、「統計や情報を正しく理解する力」が重要視されるようになるのではないでしょうか。実際に高等学校では現在の高校1年生から「情報」の授業が始まり、2025年には共通テストでも出題されるようになります。そんな「情報や統計に騙されないため…
前回は「確かな学力」を育成するための主要施策を紹介しました。今回はその具体的取り組みを述べようと思います。今回は前半です。 主な取り組みとしては、1つ目に「主体的・協同的な学びによる確かな学力の育成の推進」が挙げられます。確かな学力を育成するための指導方法の工夫・改善の推進については、学校における目標・方針のさらなる明確化の推進が必要とされています。また、カリキュラムマネジメント等による育成を目指す資質・能力の重点化・焦点化を図った計画的な授業実施の推進も肝要です。さらに強化度ごとの学習プロセスの充実や教材などの開発が求められます。 加えて、学校経営及び指導方法についての評価検証プロセスの充実…
前回までで、学習指導要領で定義されている「生きる力」を構成する3要素の2つである「豊かな心」と「健やかな体」の育成方法について取り上げました。今回からは「確かなな学力」について考えようと思います。 確かな学力を育成するための主要施策としては、主体的・協同的な学びによる確かな学力の育成と個々の能力を最大限に伸ばすための環境整備が考えられます。こうしたことを推進するために、教職員各自は、指導方法の工夫・改善が求められています。また、学校管理職や教育委員会は、学級経営及び指導方法についての評価検証プロセスの充実、及び教員の指導力の向上に取り組むことが求められています。 次回以降は、「確かな学力」を育…
@msmsaito さる7月には厚労省が経口中絶薬の使用条件を無床診療所も可へと緩和する方針を打ち出したと報道された。だが9月末、条件緩和に「まった」がかけられたと報道された。どうしたのかと思ったら、山谷えり子、山田宏、和田政宗議員らが濱地功労副大臣に「条件緩和に反対」の要望を出されていたとのこと それに付いたリプライ@nichinichibijou 経口中絶薬の使用条件緩和に「待った」かけたの、日本産婦人科医会だけじゃなく自民党極右議員からの要望もあったってよ…どこまでもクソい山谷えり子(2403万),山田宏(560万),和田政宗…既視感あるな、と思ったら「女性の安全を守る議員連盟」じゃん!…
全教科を一人で教えること 小学校の教師が、みんな林先生や伊沢君だったら全教科を一人で教えたところで問題は起きないと考えられます(実技科目や芸術科目は分かりませんが)。普通の人間だったらそれはまず無理だと思いませんか。無理でも全教科教えないといけないとなればどうすれば良いか。その方法と問題点は次の通りと思われます。 ① 「指導書」を「神」とし、授業中に見ながら教える(コピーしている場合も)。 何と「板書ノート」という本まで存在するので、見ながら教える(コピーも)。 ② 業者テストに出題されている内容・解答に合うように教える。 ③ 先輩に質問する。質問するには教材研究をしないといけないのでハードル…
【いじめの防止について】についての4回目です。 今回は、「 (2) すべての児童生徒に性教育を保障すること」「 (3) 児童生徒に寄り添い、実態に即した相談・支援、教育体制の整備を行うこと」「(4) 特別支援、障害特性などへの対応を丁寧にすること」を取り上げます。これらは旭川の事案に直接つながる部分なのですが、しかし同時に同様の課題はどこにでもありうるものです。 第6章 いじめの再発防止の提言 1 いじめ防止等対策上の提言 2 児童生徒から聴取を行う場合の問題と対処法についての提言 3 精神医学的・心理学的な観点にたった対応についての提言 4 いじめの防止についての提言 (1) はじめに (2…
「問題解決学習」において、「問題」がどのように捉えられてきたかについて理解することは、その学習過程の本質や効果を正確に把握するために重要です。問題の捉え方は、学習者の主体性や学びの深さに直接的な影響を与えます。ここでは、これまでに議論されてきた「問題」の捉え方や重要性、そして今後の問題解決学習における「問題」の位置づけについて、4つの観点から考察します。 問題解決学習における「問題」がどのように捉えられてきたのか 問題解決学習における「問題」は、二つの視点から捉えられてきました。一つは、戦後の学習指導要領に基づく児童中心主義的アプローチで、子どもの興味や関心、日常生活の中の問題を「問題」として…
僕には全国に塾長の知り合いがいる。 どこの組織にも属さず、自力で立ち地域の生徒達の学力を支え、伸ばしている塾長達だ。 当然ながらいろんな情報が集まる。 今松江塾には全国に生徒がいるが、ぶっちゃけ「その県の入試に合わせた指導」というものが存在しないっね胸を張って言えるのも この全国の塾長仲間がいるからだと言っても過言ではない。 なんかさ、ちょっと不安になるはずなのよ。 地元の塾なら、地元の高校に対応した授業とかしてそう みたいな感覚 もうね そんなのないよ 初めからないのよ だって、そもそも教科書は全国で同じだし 学習指導要領は同じなんだし。 さらに、「埼玉の問題は解けるけど群馬の問題は解けない…
2025年新課程入試に向けて2021年から2024年にかけて展開された,大学英語入試に関する政策過程を分析した論文が今月出版されました。 書誌情報 須藤爽 (2024)「大学英語入試の政策過程分析:2025年新課程入試に着目して」『関東甲信越英語教育学会誌』38, 99–112.⦅英語で引用する場合⦆ Sudo, S. (2024). Policy process for university English entrance exam in Japan: With a special focus on university entrance exam reform in 2025. KATE…
うっかり見落としていたのですが、昨日でこのブログ開設以来3000日間連続更新でした。 www.s-locarno.com 最近はどうも二学期が始まってまとな思考が出来ていない気がしているのですが、それでもとりあえずその時々の記録を残すことに意味があると思っておこうと思います。 この3000日の間で少しずつでもかなり学校のあり方が変化してきた。 誰もが軽く見ていたことが、今では当たり前になっていたりと、時間による変化は非常に大きい。そして、変えようとして地道に活動を続けている人の取り組みの力は馬鹿にならないのである。 次の十年がどのようになるかを考えるのが学習指導要領の改訂作業であるけど、一個人…
はじめに 今年度 (令和6年度) 、私が卒業した都立戸山高校がスーパーサイエンスハイスクール (SSH) 指定校から外れ、2年間の経過措置へ移ることとなった。同校は2004年に都立高校として初めてのスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けた後、途中2年間の経過措置を経て19年間に渡って指定を受けてきた。入学当初から「戸山といえば SSH」の認識であった私からすれば、このことは大きな衝撃であった。 思えば、在学中は SSH の授業内で行っていた研究活動に熱中していたこともあり、あまり SSH 事業そのものに関しての意識が向かなかった。 そこで今回は、文部科学省が行うスーパーサイエンスハイスクー…
こちらの記事で、団塊世代からα世代の分析に役立つおすすめのマーケティングTipsをご紹介いたします。人口動態や世代別の価値観や意識行動の特長、また、それぞれの世代のインサイトを掘り起こす方法などがわかります。ぜひ、ご活用ください。 執筆者の紹介 2025年の人口ピラミッド(予測) 世代別の特徴 団塊世代 しらけ世代 新人類世代 バブル世代 団塊ジュニア世代 ミレニアム世代 さとり世代 ゆとり世代 Z世代 α世代 世代分析に役立つおすすめマーケティングTips 【おすすめマーケティングTips】Z世代の分析に役立つおすすめ資料 「ひとくくりはもう古い!?」同じZ世代でもここまで違う! Z世代のS…
/* 全体の背景色を薄紫色にする */ body { background-color: #f3e5f5; /* 薄紫色 */ font-family: Arial, sans-serif; } /* ボタンと説明文を並べるためのコンテナ */ .button-container { display: flex; align-items: center; justify-content: flex-start; margin: 20px 0; } /* 各説明文のスタイル */ .description { margin-left: 20px; font-size: 16px; line-he…
「12個のおはじきを工夫して並べる」という活動から,複数のかけ算の式に表せることを学んでも,「4つの花びんに花を3本ずつ入れます。花はぜんぶで何本いりますか。」の文章題でかけ算の式に4×3が認められることは,保証されていないように思います。
春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ! 昨日、知り合いの塾長先生たちと話をしながら、ある言葉を思い出した。 英語4技能 今の学習指導要領に変わる前とか大学入学共通テストが始まる前は毎日のように目にしていた記憶があるが、 今はほとんど目にしなくなったような気がする。 そもそも「英語4技能」というのは、 「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの技能をバランスよく身につけよう、というもの。 しかし、実際のところは「話す」にかなり偏ったものになっており、 それは当時から問題視されていた。 思うにこれは、 外国人との関わり合いが一般的になるにつれ、 「外国人を前にしても…
何度も蒸し返されるこの話。 www.yomiuri.co.jp 「国語表現」の話は端から度外視されているわけで、この議論の論点が「入試」と教員の都合で終始してしまっているのも、まあ…ずっとこの数年。 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか: 高校国語の歴史研究と実態調査が示す新たな可能性 作者:笠原 美保子 学而図書 Amazon 今のカリキュラムが合理的な時間配分になるかと言われるとちょっと怪しいと思っているけど、だからといって現場の言い分が的を射ているとは自分はあまり思わない。 個人的にはもう少し国語については細かいことに縛られすぎずに、弾力的に動かせるようになったほうがいい気がしている。ただ、…
「環境」をテーマとして中学校3年生を対象とした総合的な学習を設計することを考える。 1.何が出来るようになるか。 文部科学省 「中学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 総合的な学習の時間編 p31」によると、「何が出来るようになるか」とは、「探求課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力」のことであり、次の事項について配慮することとされている。 「知識及び技能については、他教科等及び総合的な学習の時間で習得する知識及び技能が生きて働くものとして形成されるようにすること」(知識・技能の習得) 例 ・YouTubeのPBS NewsHourというチャンネルのWhat's behind e…
町おこしのテーマ 「もしあなたが福岡市長なら、福岡にインバウンド需要を取り込むために何ができますか。」 高校3年生を対象とする。 このテーマのねらい 総合的な学習(探求)の時間で育成するのは、教科・科目などの枠を超えた「横断的・総合的な学習で自己の在り方生き方を考えながらよりよく課題を発見し解決していくための資質・能力」1)である。 生活の糧を得るための教育であれば、専門分野に特化した知識や技能を身に付ければよいはずなのに、なぜ小学校から高校までの学校教育に総合的な学習(探求)の時間が初等・中等教育に割り当てられているのだろうか。このような資質が求められる仕事が世の中にあるとすれば、リーダーた…