今年、興味を持ったことは集約すると三つ。 “集団”を失っても私たちは生きて行けるのか、 日本人を日本人に育てる教育は何が何でも残す、 そして、光る君へ という話。(写真:フォトAC) 【「不適切にもほどがある」が指摘した令和の違和感】 今年前半のテレビドラマでもっとも心躍らせたのは流行語大賞にもなった「不適切にもほどがある」でした。中高年の圧倒的支持を取りつけ、昭和の風物が面白ワールドにしか見えないZ世代もウケて大評判となったドラマでしたが、30年かけて葬って来た昭和のセクハラ・パワハラ体質を懐古・復活させようという試みだと、一部から激しく非難された作品でもあります。 典型的昭和オヤジ・体罰教…