封切り三日目。 席数127の【シアター2】の入りは四割ほど。 主人公が冒頭、二つに割った割り箸を喩えに人間の不平等について語るシーンがある。 必ずどちらかの取り分が多いと(彼女は)感じており、その最たるものが男女の差だと言う。 勿論、男性が多く女性は少ないとの「性の不平等」や「性の格差」の問題に繋げるのだが、こと本作に於いては限りなく個人の問題に収斂するように感じられて仕方がない。 そういう彼女は教職に就き、日々教壇から年下の生徒たちに教える立場にある。 観方を変えれば不平等。が、果たして映画版の『美鈴(奈緒)』はそのことに気づいているだろうか(おっと、自分が小~中~高と、教師に対してほぼほぼ…