234.厭魅の如き憑くもの/三津田信三 「__要は、不可思議な現象というものは、白か黒かが分からないこそ謎なのであり、また怖かったり不気味だったりするわけだろ。それをどちらかに決め付けてしまうのは、余りにもナンセンスだと思うんだ」(p.295) 厭魅の如き憑くもの 刀城言耶シリーズ (講談社文庫) 作者:三津田信三 講談社 Amazon 古くから二つの家筋が対立している、怪異で彩られた村で起きた連続怪死事件を幻想作家が解きあかそうとする、三津田信三のホラーミステリ。 ずっと読んでみたいと思っていた「刀城言耶」シリーズの第1弾。ホラーとミステリが融合した世界観は唯一無二だった。 憑き物筋の家系で…