三角線は熊本県の熊本駅から10kmほど南下してからほぼ直角に西に向かい、三角半島(宇土半島)の北岸を走る。その海岸の向こう側には海を挟んで島原半島の雲仙岳が望める。そして三角半島を半分走ると、その半島を南西方向に横切り、半島の南側の先が終点の三角駅である。三角駅の駅舎を背中にすると目の前が海である。 私は大学一年の夏休みに、駅前の三角港からフェリーで島原港へ渡った記憶がある。当時から既に寂しいローカル線で、乗った車両の半分は貨物室となっており、私の人生で後にも先にも貨客車を見たのはこの時だけであった。信じられないだろうが、当時の私はカメラに全く興味がなかったので、写真も記録も全く残っていない。…