才能のある人物を得るために、地位の高い人物が何回も訪問し礼を尽くして迎え入れること。
三国志の英雄・劉備が、当時無官であった諸葛亮の草庵を自ら三度に渡って訪問し、迎え入れた故事が由来となっている。(出典:三国志諸葛亮伝・出師表)
臣はもともと無官の身で、南陽で農耕に従事しておりました。乱世において生命をまっとうするのがせいぜいで、諸侯に名声が届くことなど願っておりませんでした。先帝*1は臣を身分卑しきものとなさらず、みずから身を屈して、三たび臣を草屋のうちにご訪問下さり、私に当代の情勢をお尋ねになりました。これによって、感激いたしまして、先帝のもとで奔走することを承知いたしました。
また、裴松之註に引く『魏略』には諸葛亮の方から劉備を訪ねたという話を載せている。裴松之は「出師表より、諸葛亮の方から先に劉備を訪れたのではないことは明白である」としている。
*1:劉備