作家。 1962年東京生まれ。立教大学大学院博士課程単位取得満期退学。専攻は文化人類学。オーストラリアの先住民族であるアボリジニを研究。 女子栄養大学助手を経て、現在川村学園女子大学助教授。文化人類学的視点を生かしたファンタジーを書く。 2002年、守り人シリーズが第25回巌谷小波文芸賞を受賞。他にも数々の賞を受賞している。 2014年、国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
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<ハードカバー版>
<軽装版> <新潮文庫版>
皆さん、こんにちは。 燻製にハマり始めて、何度か失敗を繰り返しました。 ちくわとチーズで試し、チーズは溶ける、ちくわは色が濃くなる程度で、想像からは程遠く。 試行錯誤の結果、最近は完成度が高くなってきました。 旨いんですよこれが、酒のつまみにぴったりで、酒が進む! 色々なものを燻製にしようと考え中です。 今日の小説の紹介は上橋菜穂子作「精霊の守り人」(1996年)です。 今日の小説 精霊の守り人 作品概要 ジャンル;異世界ファンタジー 著者;上橋菜穂子 受賞;産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞(1997)、野間児童文芸賞・新人賞(1996)、中央児童福祉審議会・特別推薦文化財(1996)、全国…
皆さん、こんにちは。 テレビでは連日、コロナのニュースばかりで聞き疲れてしまいますね。 私は、2020/03月からリモート作業になりまして、もうすぐ1年になります。週間で1-2日の出社、第3波の最近は完全なリモート作業です。 リモート作業を体験して思うのは、ライフスタイルが変わりまして、このスタイルが新しいスタイルになるのかなーと感じてます。 1. 外食が激減、自炊生活中心に →自然、スーパーに行くようになり、食べ物には価格、質に敏感になりました。 今は、ちょっと思うことあり、有機野菜を扱う専門スーパーが日常使いになりました。 2. リモートが普通になり、会社に行かない、場所はどこでもいいのか…
明日は、いずこの空の下 (上橋菜穂子・著) 「精霊の守り人」を書いた作家さんのエッセイです。 初めての作家さんで、ずっとお若い方だと思っていました。 ところが、同世代の方とわかり、とたんに親しみを感じました。 母親の帯状疱疹のことが、かつての親友との交流に思い巡り、 わかること、わからないこと、伝わること、伝わらないこと それよりも、ただ人が思ってくれていることを知るだけで痛みはこんなにも 癒されるものだという作者。 その記述が自分とHapoさん(母)のことが重なりながら、 うふふ、ほほほ、へへへ~、と言葉にならぬ声が出てきました。 ファンタジー大作を書かれた作者の舞台裏を垣間見たようです。 …
久しぶりに『鹿の王』(上橋菜穂子著)を読んだ。 小説を二度読むことはあまりないのだが、 未知の感染症をめぐるこの物語を、 コロナ禍の今、もう一度読んでみたくなったのだ。 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐ 作者:上橋 菜穂子 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本 上巻で特に心にとまったのが次の箇所だった。 意識のない状態でも、命を支えるためにひたすら動き続ける身体。ーー 思い、考える自己とは別の生き物であるかのように、自分が眠っている間も、ひたすら動き続ける組織・・・。 健やかなときは心が身体を動かしているような気がしているが、病めば、身体は、心など無視して動く。それを経験して…
新しいドラマや、買ってきたばかりの本は、熱心に見たり読んだりした後、大抵「はぁ面白かった!」で終了なのですが、時折、何度も繰り返し見たり読んだりしたくなるドラマや本に出合います。 ストーリーはわかっているのに繰り返す 慣れた「非現実」に浸る 新しい出会いにはエネルギーがいる ストーリーはわかっているのに繰り返す 「『MIU404』を好きで、同じ話を2~3回見たりする人もいるんだってさ~(笑)」 と夫が話していたのですが、 実は「そんな人」が、正に、あなたの目の前にいますよ(;'∀')(しかも、7~8回は見てるなんて、とても言えない…) 横浜流星さんのピンク頭に夢中になり、「初めて恋をした日に読…
「守り人」シリーズの最新刊で、外伝にあたります。最新刊と言いつつ、なぜか発売されたことに気づいておらず、1年半以上経ってから読んだわけですが(^-^; 本編終了後のバルサが、若いリーダーであるエオナに率いられた集団の護衛を、ある事情から請け負う話です。バルサはその集団を約20年前、エオナの母親にあたるサリに率いられていた時も護衛したことがあります。エオナの姿に、かつての自分の姿を思い起こしつつ、旅は進んでいくのですが、そこにはるか昔、バルサやサリたちが生まれる前の歴史的事情が絡んできます。 ←kindle版 感想はというと、正直私はあまり読む必要がなかったかなと思いました。いえ、物語としてはよ…
生垣のお茶の木ににょきにょきと新しい葉っぱが。 そうかーいつのまにか4月も終わるんですね。GWの予定は茶摘みです。 さてまずは3月アーカイブ。 順不同。敬称略。 ------------------------------------------------------------------------------------- 高田郁『あきない世傳金と銀』源流篇、早瀬篇、奔流篇、貫流篇、転流篇、本流篇、碧流編、瀑布篇、淵泉篇、合流篇 上橋菜穂子『神の守り人 来訪編』 谷川俊太郎『愛について/愛のパンセ』 シャルル・ペロー『長靴をはいたねこ』 凪良 ゆう『神さまのビオトープ』 洲之内徹『帰り…
国産ファンタジーの筆頭 「日本最高のファンタジー作家は誰か?」という問いがあったとすれば、多くの議論が飛び交うことだろうが、実績からみれば上橋菜穂子であることは誰もが認めざるを得ないだろう。「小さなノーベル賞」とも称される国際的な栄誉である国際アンデルセン賞受賞作家であり、『守り人シリーズ』『獣の奏者』『鹿の王』という優れた超大作を上梓されているからである。 上橋作品の複数ある特徴の中でも特筆すべき点は、著者の本職が文化人類学者(人間の生活や活動の具体的なありかたを研究する学問)であるため、作中の世界の作り込みが徹底されており、世界観に深く没入できるということである。衣食住が細かく作り込まれて…
ワタクシ「のそら」の 好きなことをいくつか紹介します。 好きなこと 写真を撮ること このブログに使っている写真は自分で撮ったものです。 季節の花の写真を撮るのが好きです。 旅先の写真を撮るのも好きです。 宙玉写真も少し撮ってます。 ビー玉の入ったレンズで撮る写真です。 読 書 本を読むのが好きです。 活字中毒者かもしれません。 最近は 電子書籍を購入することが多かったですが 退職を機に 図書館をおおいに利用しようと思っています。 群 ようこさんとか 益田 ミリさんとか 心が軽くなるような ホッとするような 作品が好きです。 上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズも好き。 旅行に関する文を読むのも好…
この度、本腰を入れて加藤シゲアキさんの本を読み始めました。 シゲだのシゲちゃんだのしげぴだの呼ぶのに恐れ多くなってしまったので、現状呼び方迷子中です。とりあえず加藤さんで行こうかな。 元々、本を読むことは好きでした。 でも、私の読書のピークは小学生から中学2年くらいまでで、初めに本読むのって楽しいんだな!と思った作品がファンタジーものだったのもあって、わざわざ自分で買って(親に頼んでるけど)読むのは決まってファンタジーだった。 友達と貸し借りして、ミステリーとか現代物とか読むこともあったけど、今なおファンタジーが好きです。上橋菜穂子様々。 ところで私がNEWSを好きになったのは高校生で、その頃…
全国の中学校・高校の先生たちが生徒に薦めたい本を選ぶ「キミ本(君に贈る本)大賞」(読売中高生新聞主催)の受賞作品が3月に決定しましたのでご紹介します。 (今回からカテゴリーに<おすすめ本【中高生】>を追加しました!) 読む本に悩んだら先生おすすめの本を! <第1位>・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ・著 新潮社 <2位>・下町ロケット 池井戸潤・著 小学館 ・「十二国記」シリーズ 小野不由美・著 新潮社 ・「みをつくし料理帖」シリーズ 高田郁・著 角川春樹事務所 <3位>・カラフル 森絵都・著 文芸春秋 ・海賊とよばれた男 百田尚樹・著 講談社 ・線は、僕を描く 砥…
本書は、意図的にどこかにゴール地点を設けているわけではありません。 ただ、ただ、さまざまな文章を事例に、読ませる技術を解説しているのです。 読者獲得に精を出している人にも、いつも書き終えて「スッ」とできない未消化なものが残ってしまう人にも、きっと刺激になるはずです。 少なくとも私は、読んでよかった。 馴染んだ作家があちこちに登場してきて「あなた、私の文章を読み"流し"てたでしょ」と言っているみたい。 つい「ゴメンナサイ」と言いそうになる。 半年近くライティングの仕事をしながら、いまだにちっとも楽にならない。 悩んで悩んで、迷って迷って、何度も推敲を重ねるものだから、時間がかかって仕方がありませ…
埼玉から秋田、青森、函館、室蘭、稚内、札幌と鉄道旅を続けてきましたが、復路は飛行機。 最後の地、空港のある千歳に向かいます。遅めの昼食には、昨夜食べそびれたスープカレーをと、千歳にあるお店を調査済み。 昼のラストオーダーぎりぎりに着く予定でしたが、 千歳線の車中、恵庭駅を過ぎた辺りでうとうとしてしまい、、ふと目覚めると、南千歳!? 乗り過ごした! 慌てて降りて逆方向の電車に乗り、千歳駅からお目当ての店に急ぐも、 既にCLOSE、ちょうど店の人が幟を片付けているところでした。 がっくりと肩を落としつつも、少し先にも別の店があるようなので行ってみると、道の駅のフードコートのテナントでした。 あまり…
52ヘルツのクジラたち (単行本)作者:町田 そのこ発売日: 2020/04/18メディア: 単行本 Kindle版もあります。52ヘルツのクジラたち作者:町田そのこ発売日: 2020/04/21メディア: Kindle版 内容(「BOOK」データベースより) 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が…
政治に関する話題で、少し前から「犬笛」という単語が使われるようになった。 「犬笛 dog whistle」には二種類の意味がある。Cambridge Dictionalyによれば 犬を訓練するために使用される笛で、人間には聞こえない非常に高い音がする 特定のグループ、特に人種差別やヘイトの感情を持つ人々に理解されることを意図して、しかし実際にはこれらの感情を表現することなく行われる、政治家による発言、スピーチ、広告など https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/dog-whistle 2の意味は1の意味をもとにして派生した意味…
【前置き】 どうも、虫虎です。今回は上橋菜穂子先生の「鹿の王」の下巻である「鹿の王 還って行く者」の感想を書いていきます。ネタバレありますので、ご注意ください。宜しくお願いします。 鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐ 作者:上橋 菜穂子 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本 【物語の行く末が気になる】 黒狼熱の原因は何なのか、罹患する者としない者がいるのは何故か、広がっていってしまうのか、ヴァンとホッサルはどう関わるのか、火馬の民の怨念は何処へ向かうのか、そんな物語がどのような結末を迎えるのかを読み進めていくのが滅茶苦茶楽しい下巻でした。 【人も国も小さな命の集合体】 人の中に…
以前からやっておりました「名刺代わりの小説10選」についての解説。 あと数冊残っておりましたので、今回はそれをやりますね。 #名刺代わりの小説10選 新世界より/貴志祐介蜜蜂と遠雷/恩田陸1Q84/村上春樹ジェノサイド/高野和明ドグラ・マグラ/夢野久作深泥丘奇談/綾辻行人容疑者Xの献身/東野圭吾獣の奏者/上橋菜穂子香水/パトリック・ジュースキントルーティーン/篠田節子バチカン奇跡調査官/藤木凛あれ?11人い— とーひー (@toohii01) 2021年3月15日 ・獣の奏者 上橋菜穂子著 このシリーズは5巻あります。「闘蛇編」「王獣編」「探求編」「完結編」そして「外伝」です。が、実はこのシリ…
【前置き】 どうも、虫虎です。今回は上橋菜穂子先生の小説「鹿の王 生き残った者」(上巻)の感想を書きます。ネタバレありますので、お気をつけください。それでは宜しくお願いします。 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐ 作者:上橋 菜穂子 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本 【あらすじ】 東乎瑠帝国に攻め込まれたアカファ王国は、帝国の支配下に成り下がるにしても、少しでもいい条件を得るために政治的負け戦を敢行する。その戦の大将を任されたヴァンはそれを自分の死に場所であると悟り、戦に奔走する。しかし、辛くもヴァンは生き残り、奴隷になってしまう。そのヴァンが奴隷生活を送る岩塩鉱に疫病が蔓…
この1年 本をたくさん読んだ 上橋菜穂子さんのシリーズを読破 なんと素晴らしいファンタジーの世界観 髪の毛を伸ばした 胸の辺りまで、しかも毛先まで健康な状態で 人生で初めてかも! 無事ヘアードネーションをし終えた ブラインドタッチをマスター 我流でPCを叩いて20年 画面を見たまま、ミスせずに指を動かす心地良さ スピードは自然についてくる事でしょう 心に不安と心配があると 私のような性格でも鬱々とする事を自覚 身体の健康と心の健康は繋がってるね そこから抜け出したら 心配事も次々と解決する不思議 これからの1年 特に家族の時間を大切にしよう 息子達の巣立ちまで、カウントダウンが始まった 自分の…
昨日に続き、3月末までの読書感想文よりおススメの本をご紹介します。 【生活関連の本】 3位 奥平眞司 「OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住」 誠文堂新光社 manana55.hatenablog.com 最新のYOUTUBEでは帰省されており、何て素敵な家族なの!と感心しています。 丁寧な暮らしはお母様からつながっています。 (代々受け継がれていると思います) YOUTUBEを見る度に、丁寧に暮らそう!と影響を受けています。 飛躍的に活躍の場を広げているというのも素晴らしいです。 こちらは4月1日に発売される新商品。 自宅に葉書が届きました。 お香立てだそうです。 今まで、eda(…
こんにちは! 今回は上橋菜穂子作「鹿の王」の感想です。 あらすじはこんな感じ↓ 強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。 その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾うが!? https://www.amazon.co.jp/dp/4041018889?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/12/30閲覧 rimokongetao.hatenablog.com 上橋菜穂子さんの作品は「守り人」シリーズや「獣の奏者」シリーズなどだいたいの作品は…