平家隆盛の世、北条義時は伊豆の弱小豪族の二男坊に過ぎなかった。 だが流罪人・源頼朝と姉の結婚をきっかけに、運命の歯車は回り始める。 1180年、頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻した。 北条一門はこの無謀な大博打に乗った。 頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破る。 幕府を開き将軍となった頼朝。 だがその絶頂のとき、彼は謎の死を遂げた。 偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家。 ”飾り”に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。 将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿げ替えられていく。 義時は、2人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵を取…