下仁田ジオパーク

先日、群馬県の下仁田ジオパークを探訪して、そこで目にした地質、三波川変成帯の続きであり、日本の地質学発祥の地である埼玉県の長瀞に改めて興味を持ち、11月9日に出かけてきた。 前日から意気込んでいたせいか、４時には目が覚めたので、５時前に家を出る。 長瀞は秩父鉄道の沿線にあるが、そこまでの経路はいくつか考えられる。最寄りのターミナルが新宿なので、西武新宿から西武線で西武秩父まで行くのが真っ先に思い浮かぶ経路だが、池袋から西武池袋線、また東武東上線で寄居まで行っても秩父鉄道に乗れる。ＪＲで熊谷まで行って、そこから秩父鉄道という手もあるな、と小田急線の車内であれこれ考えていたが、結局、西武新宿線に乗…

10月20日に群馬県の下仁田へ行ってきた話の続き。 peepooblue.hatenablog.com 下仁田ジオパークの地層観察スポットめぐりの最後に訪れたのは町の中心部からもさほど遠くない「川井の断層」。鏑（かぶら）川の上流にあたる西牧（さいもく）川の右岸に露出した断層である。 「下仁田のまちなかには、大北野－岩山断層が東西に走っており、ここ川井の断層では地層の境を見ることができます。南は青岩、北は約2000万年前の海の地層「下仁田層」が見られます」 この大北野－岩山断層が日本列島の地質を二分する中央構造線の一部であると考えられているのだ。 中央構造線(Median Tectonic Li…

10月20日に群馬県の下仁田へ行ってきた話の続き。 peepooblue.hatenablog.com 下仁田町自然史館を見学し、その前にある「クリッペのすべり面」の大断層を見た後、来た道を戻る。 ここからさらに南の奥地へ行くと、かつて石灰石の採掘を行っていた場所がある。地質的には三波川帯の南側に連なる秩父帯の中・古生層である。この地質帯では秩父や奥多摩でも石灰石の採掘が今も盛んに行われている。 そちらへは行かずに北へ戻ると、青倉神社前の青倉川には「フェンスター」がある。ドイツ語で窓のことで、地質学の用語では「地窓」という。ここでは三波川結晶片岩の地層の上に跡倉層がのっているが、その上を流れる…

10月20日に群馬県の下仁田へ行ってきた話の続き。 peepooblue.hatenablog.com タクシーの1,000円ツアーで荒船風穴と神津牧場を回ってきて、11時半に下仁田駅前に戻り、今度は徒歩で散策開始。 駅から南へ歩くと、すぐに鏑川の河畔に出て、目の前に下仁田ジオパークを代表する景観が広がる。小高い山がポコポコと並んでいる風景。跡倉クリッペだ。 ドイツ語である「クリッペ」とは日本語に直すと「根なし山」である。山体の地質が麓の地質とはまったく異なり、まるで置物のように山が大地に乗っかっている。それで「根なし山」というわけだ。これは元からそこにあった地層の上に別の場所で形成された地層…

先月、青春18きっぷを使って群馬県の下仁田へ行こうと思ったのだが、高崎からの上信電鉄が土砂崩れで一部区間が不通になっているということで、予定を変更して新潟まで行った。 上信電鉄は８月末の豪雨による土砂崩れで不通となり、バスやタクシーでの代行輸送をしていたが、２週間ほどで復旧したようだ。それで改めて10月20日（日）に出かけてきた。５時前に家を出ると、まだ真っ暗。真夏日になった前日から気温が一気に下がって、ちょっと肌寒く、しかも強風が吹き荒れている。虫の声も少なくなった。夜明け前から庭の朝顔はもう咲いていた。 上野6時発の電車で高崎には7時49分に着いた。最初は雲が多かったが、青空が広がり、いつ…

※記事で紹介した旅行商品を購入すると、売上の一部がSBIふるさとだよりに還元されることがあります 昨今、学生時代に習った教科をおさらいしながら、ゆかりのある旅先も一緒に楽しめる「教養×ガイド」本が注目を集めているようです。そこで今回は、関東からアクセスのよい「ジオパーク」を取り上げます。ジオパークとは、地質、地形、生態系、歴史、文化、景観など、人々の暮らしや産業など、地質に密接に関連する領域を切り口として整備される“地球と人間のかかわり”をテーマとする市民のための自然公園で、大人から子どもまで楽しめる場所です。今年の夏は、壮大な景色を眺め、古の歴史ロマンを感じる旅に出ませんか？ 参考：国立大学…

GW後半は群馬へ。土曜日の午後移動して下仁田へ。 思ったよりも車は空いていて、あっという間に到着。 この日の宿は素泊まりだったので、夕飯食べに出かけた。宿のおかみさんから「唐揚げと餃子が美味しいわよ！」と聞いた東陽軒へ。 美味しい唐揚げと餃子を注文し、ビールと一緒に食べると更においしさが増す。お店にいる間も地元の人が唐揚げをテイクアウトしていて、地元に愛されているお店なんだと感じました。昔懐かしい感じの良い中華屋さんでした。また下仁田に来たらよりたいお店です。 お腹がぽんぽこになった後は少し散歩。以前から気になっていた川辺の岩場へ。ここは下仁田ジオパークの一つ「青岩公園」。 川沿いに青い岩があ…

三連休を使って群馬は高崎までやってきました。 高崎駅の脇にある有人改札、それは… 上信電鉄ですね。世界遺産・富岡製糸場に行くのに利用するローカル線です。 駅名標も昔ながらのスタイルを保っております。 さて、こちらは本物の電車を使った待合室。中はどうなっているのか。 こんな風にテーブル付きのロングシートやクロスシートがありますが、新型コロナ対策で現在は利用休止中とのことでした。 それにしても、車内に自動販売機が設置されたのも驚きです！！ さて、元JR東日本の107系である、700形の入線。こちらは、下仁田ジオパークをPRしたラッピング車両です。 上信電鉄譲渡後もこの国鉄フォントが見られます。 で…