下咽頭(のどぼとけの後ろのほうから食道の入り口)にできる悪性腫瘍。
咽頭癌のうち、約半数はこの下咽頭癌。
下咽頭癌が発見された患者の中には食道癌を併発(転移ではない)している人もいる。これは食道癌の発生原因と下咽頭癌の発生原因が似ているためと思われる。
飲酒や喫煙がリスク要因とされている。
輪状軟骨(のどぼとけの下の軟骨)後部にできる癌については、飲酒喫煙に関係なく貧血の女性がなりやすいとされている。
のどの違和感、嚥下痛(飲み込む時の痛み)、嚥下時の耳の痛み、声のかれ、頸部リンパ節の腫れなどが認められる。初期には症状がわかりにくいこともある。