最近,資産管理会社などの法人を「乗っ取って」,その所有する不動産を勝手に売却するという衝撃的な事例が報告されています。(参考 楽待編集部『法人の登記を書き換えて「勝手に物件売却」、防ぎようがない乗っ取り型」地面師の犯行とは』) 不動産や法人登記に関わる士業としても見過ごせない,悪質かつ巧妙な手口についてご紹介します。 事件の概要:会社を乗っ取って不動産を売却 この事例では,次のような手順で法人登記が不正に変更され,不動産が売却されてしまいました。 ・代表者の「住民票」を不正取得 犯人は,虚偽の債権回収等,何らかの手段で法人の代表者の住民票を取得。これにより,本人確認資料の偽造に必要な情報が揃え…