不顕性誤嚥とは、自覚症状のない誤嚥のことです。胸鎖乳突筋は、首の前方にある筋肉で、頭を前に倒したり、首を横に曲げたりする働きがあります。 不顕性誤嚥と胸鎖乳突筋の関係については、いくつかの研究が行われています。例えば、2019年に発表された研究では、胸鎖乳突筋の筋力が低下している人は、そうでない人に比べて不顕性誤嚥のリスクが2倍以上であることが報告されています。 この研究は、65歳以上の高齢者100人を対象に行われました。参加者は、胸鎖乳突筋の筋力測定、嚥下機能検査、不顕性誤嚥の有無を評価する検査を受けました。その結果、胸鎖乳突筋の筋力が低下している人は、そうでない人に比べて不顕性誤嚥のリスク…