中里和人による舟小屋写真が素晴らしい 2007年刊行作品。刊行当時、表紙を見て速攻購入。 もしかしてと思ったら、やはり写真は中里和人(なかざとかつひと)だった。中里和人は1956年生まれの写真家で、現在は東京造形大学の教授にもなっている。昔ながらの小屋や、いい感じの古い長屋群、夕暮れ時の逢う魔が刻の光景など、いまどきの言い方で言うとエモい写真を取らせたら天下一品のフォトグラファーである。 本書は日本海沿岸に点在する舟小屋の紹介本である。今でも舟小屋の残る13集落のカラー写真(中里和人が撮影)を元に、民俗学、建築方面の専門家である神崎宣武(かんざきのりたけ)、中村茂樹(なかむらしげき)、畔柳昭雄…