言語学者(専攻:仏文学、言語哲学)。 1933年(昭和8年)、東京生まれ。東京大学文学部卒業。1993年(平成5年)、中央大学在職中に急逝。 日本におけるソシュール解釈の第一人者として活躍しながら、「言語」を通して見た人間存在への批評を数多く遺した。 しばしば随筆的な文体のファンも多い。 斯界一のカラオケ名人で、浅羽通明は「何故学祭で、丸山や竹田青嗣等斯界の名人を招いてカラオケ公演会をやらせる学生がいないのか」と嘆いていた。
推敲 言葉 丸山圭三郎 言語と思考 思い自分の書いたブログの記事を読み返していると、何か違和感を感じたり、不満な箇所が見つかります。「これは、少し感じが違うな。」と思い、より実感に近い言葉を探します。こうしていると、いつの間にか、記事を書いた当初は曖昧だったことが、はっきりと見えてくることがあります。自分が本当は何を思い、何を考えていたのか、徐々にその姿が浮き上がってきます。どんな言葉を発するかは、自分で決めるしかありません。それは、他人には、本質的にできない事柄です。自分自身の内面は、他人にはのぞき見ることはできませんから。この前も、過去の記事を読んでいたら、新たな「思い」が浮かんできたので…
『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』丸山圭三郎 講談社学術文庫 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの (講談社学術文庫) 作者:丸山圭三郎 講談社 Amazon ソシュール研究の第一人者だった方の著書。30年前か。当時としては衝撃的な感じのないようだと思うのだが、時流に合った内容にしているためにどうしても古さというか時代感覚のずれを大きく感じざるを得ない。ちょっと残念。 おそらくソシュールから入ってこれを読まれた方は唸るような今に活きたものを感じられるのだろうけど、門外漢から来た自分は多分この良さがわかっていないのじゃないかと思う。書かれた当時を思い浮かべながら読むとわ…
日本人の文化と感性がいかに感覚に頼ったものか、言葉を通してよくわかる。 言葉とは何か (ちくま学芸文庫 マ 31-1) 作者:丸山 圭三郎 筑摩書房 Amazon 音訓読み。それは、日本語を日本語たらしめている言葉だ。「母」という言葉をとっても、「お母さん」、「祖母」、「雲母」、「母屋」といった具合に、様々な読み方が存在する。極め付けはオノマトペと称される存在。音律の違いから生み出される細かいニュアンスの違いは、受け手に対してより感性に従った動きをみせる。 百人が百通りの言葉でもって自分を表現することができる日本語だが、一方で、英語はそれができない。言語の特性上、"I love you."は…
■最近友達の引っ越し作業を手伝ったり,部屋の片づけを手伝ったりしている.自分の家からは若干遠いのだが,殆どの行程で定期券が有効なので,定期ってすげーという感覚になった.前の家に住んでた時は,天気や気分によって通退勤のルートを変えていたので定期券を持っていなかった.今の家に引っ越してからはもうそれしかルートがないので定期を購入した訳だが,やっぱお得感がすごい.特段お金をかけずになんでもなくでかけたりできるようになったわけで,もっといろんなところに出向いてもいいのかもしれない. ■部屋の片づけを手伝ったお礼に,不要になった本と無線のキーボードをもらった.そんなわけで,もらったキーボードを使ってこれ…
2024年11月30日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,077点(セット版を除く)をあげた。文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら→ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版 - karumerabunkoのブログ 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄…
篠原資明『芸術の線分たち-フランス哲学横断-』(昭和堂、1988) 岡田温司『半透明の美学』(岩波書店、2010) 檜垣立哉『瞬間と永遠-ジル・ドゥルーズの時間論』(岩波書店、2010) ボリス・グロイス著 河村彩訳『ケアの哲学』(人文書院、2023) マルクス・ガブリエル著 大池惣太郎訳『アートの力 美的実在論』(堀之内出版、2023) 神崎繁『プラトンと反遠近法』(新書館、1999) 沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020) 佐藤康邦『絵画空間の哲学』(三元社、2008) 柄谷行人『日本近代文学の起源』(講談社、1980) 柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』(筑摩書房、1993) 浅…
柄谷行人年譜 1941年(昭和16年) 8.6 兵庫県尼崎市南塚口町にて出生。本名:善男。 1948年(昭和23年)7歳 4月、尼崎市立上坂部小学校入学。 1954年(昭和29年)13歳 4月、私立甲陽学院中学校入学。 1960年(昭和35年)19歳 4月、東京大学文科Ⅰ類入学。ブント(共産主義者同盟)に入る。 1961年(昭和36年)20歳 3月、ブント解散。社学同(社会主義学生同盟)を再建する。その後、運動から離れる。 1962年(昭和37年)21歳 4月、東京大学経済学部進学。 1965年(昭和40年)24歳 3月、東京大学経済学部を一年留年して卒業。 4月、東京大学大学院人文科学研究科…
Backlink | Photo by Elena Mozhvilo on Unsplash 「原稿を寝かせる」をもう少し掘り下げてみます。 本当に原稿は寝ているのだろうか。 むしろ活発に活動している状態じゃないか。 そんな感じがするからです。 時熟とはなんだろう イメージとしては発酵や腐敗ですね。 変化が進行している。 ただ外から手を加えないだけ。 内側では忙しく何かが起きている。 とはいえ、文字が変化するわけではありません。 「朝起きたら、昨日とは違う文章が書いてあった」ではない。 それはコビトさんの仕事であって、今回の「寝かせる」ではありません。 「寝かせる」の場合、仕事しているのは「私…
一気に読んじゃいました。 哲学史入門3 哲学史入門III: 現象学・分析哲学から現代思想まで (3) (NHK出版新書 721) 新書 – 2024/6/10谷 徹 (著), 飯田 隆 (著), 清家 竜介 (著), 宮﨑 裕助 (著), & 2 その他 3巻目は現代哲学。 現代と言っても20世紀の哲学状況を概観する流れです。 そのため19世紀の「生の哲学」やプラグマティズムは入っていません。 2巻目がカントやヘーゲルだったので、ちょっと飛んだ感じがします。 内容は、あれですね、面白い。 人選がいいのでしょう。 インタビューを読みながら「この人も読みたいな。こちらも良さそう」と興味が掻き立てら…
コメント返し 炎色反応 名古屋市科学館 | 科学館を利用する | 展示ガイド | キーワード検索 | 「あ」ではじまるキーワード |キーワード【アルカリ金属】 | 炎色反応 www.youtube.com 《鳥獣戯画》はマンガか? まんが訳絵巻物プロジェクトとは何か | まんが訳絵巻プロジェクト | 国際日本文化研究センター 記号と差異 丸山圭三郎『言葉とは何か (ちくま学芸文庫 マ 31-1)』 筒井康隆『文学部唯野教授 (岩波現代文庫)』 「様式 style」とは 松永伸司 様式とは何か - 9bit マンガの週刊連載 過去の「週刊少年マガジン」1959年創刊号編 - マガポケベース 講義…
コメント返し 色温度 - Wikipedia List of colors - Simple English Wikipedia, the free encyclopedia 特集 夕日が赤いのはなぜ?|星や月|大日本図書 記号論入門におすすめ:丸山圭三郎『言葉とは何か (ちくま学芸文庫 マ 31-1)』 講義 マンガのヴィジュアル・リテラシー マンガとコード LLマンガとは?――マンガ研究者吉村和真氏に聞く - メディア芸術カレントコンテンツ マンガのレヴェル構成:作品全体→見開きページ→コマ コマの構成要素:イメージ・記号・テクスト 形喩、音喩、吹き出しとセリフ 参照:マンガの中の外国語:…
2023年12月21日(木) 振替休日をとる。 神保町のpassageに棚借りをしているため年内最後の補充に行く。12冊ほどを鞄に詰めて家を出る。 車中は、中野翠「何が何だか」(毎日新聞社)を読む。毎年恒例の暮れに出る『サンデー毎日』の連載をまとめた本の最新刊。昨年10月から今年の9月まで。何年か前から雑誌の連載間隔が長くなったので以前の本よりも薄くなり、それを補うために3分の1程は他の媒体に書いた映画評が入っている。メインの日記部分は往復の車内でサクッと読んでしまった。 神保町に着き、passageへ。「ROCA」「みんな彗星を見ていた」「古本食堂」「古本屋の四季」「本屋会議」「最後の角川春…