言語学者(専攻:仏文学、言語哲学)。 1933年(昭和8年)、東京生まれ。東京大学文学部卒業。1993年(平成5年)、中央大学在職中に急逝。 日本におけるソシュール解釈の第一人者として活躍しながら、「言語」を通して見た人間存在への批評を数多く遺した。 しばしば随筆的な文体のファンも多い。 斯界一のカラオケ名人で、浅羽通明は「何故学祭で、丸山や竹田青嗣等斯界の名人を招いてカラオケ公演会をやらせる学生がいないのか」と嘆いていた。
言葉と意味づけ 〜言葉の意味は意味なく決まる!? ソシュールによる言葉と意味の関係 恣意性と差異化 世界認識と言語化 参考となる本 【ソシュール『一般言語学講義』】 【丸山圭三郎『ソシュールの思想』『ソシュールを読む』】 言葉と意味づけ 〜言葉の意味は意味なく決まる!? 言葉は何を表すのか、なんて、とても大変な問題です。私の頭だけでは無理なので、また偉い先生の言うことを参考にさせてもらいましょう。 ソシュールによる言葉と意味の関係 ソシュールというとても偉い言語学者の方がいて、この方が言葉の意味づけについてとても面白い考え方をしました。 ソシュール先生は言葉とその意味するものは別段なんら必然性…
まさか森見登美彦のコレを再読することになろうとは思わなかった。 独特のナンセンスと切れ味の鋭いエスプリ、自虐的諧謔に満ちた文章の饒舌っぷりは、私にとって肌に馴染むまでにちいとハードルが高いのだ。 「ペンギン・ハイウェイ」の、少年たちの目に映るファンタジーに満ちた世界を前面に押し出した、その生き生きと初々しいうつくしさを持つ世界の風景。続いて見事な祝祭=言語による複数物語の錯綜する迷宮世界、を幻想的に構築した「宵山万華鏡」からの森見登美彦デビューだったから入り込めたのであって、最初に四畳半的な世界からガッツリ行ったら門前挫折したのではないかとすら思っている。京大生自虐的ナンセンスギャグ及び多少の…
論理。迷宮。ナンセンス。(「鏡の国のアリス」から謎の怪物ジャバウォックのモチーフ) 根源。宇宙。不可思議。研究。 世界の果て・理不尽・虚無・死或いは死後未生 *** *** 舞台は、郊外の小さな駅のベットタウン、平和な新興住宅地だ。ここに、ある朝突如ペンギンの集団が出現した。 数年前に町に越してきたアオヤマ君は、いつものように妹たちと一緒に集団登校をしていたとき、この異様な風景に遭遇する。 海もない町で、謎のペンギン大発生、そして自然消滅。 …そりゃあもう町中大騒ぎさ。 *** *** さて、この主人公は、既成の論理にとらわれない小学四年生、ちょっと変わり者の理屈っぽい少年アオヤマくん。 当た…
〈別の仕方で〉読むこと。アルチュセール、ランシエール、マシュレーによる『資本論を読む』(1965ちくま文庫版1996)p028-031によれば、マルクスが例えばスミスとリカードを読む読み方には「根本的に違う二つの読解原理」が働いていると。第一のそれはマルクスは自分の先行者であるスミスの言説を自分自身の言説を通して読む。スミスのテクストが基準としてのマルクスのテクストを通して透けて見えるといった読み方であるが、その結果は「一致と不一致の目録、スミスが発見したことと彼が失敗したこと、彼の功績と過失、明敏さと見過ごしとの明細書でしかない」というものだ。これとはまったく異なるのが第二の読み方であり、第…
講義 ソシュールと記号学 ランガージュ/ラング/パロール シニフィアン(記号表現=意味するもの)とシニフィエ(記号内容=意味されるもの) 言語記号の恣意性 恣意的記号と有契的記号の差→シンボル的記号vsアイコン的記号/インデックス的記号 世界を分節する記号 「差異」と分節 参考文献 フェルディナン・ド・ソシュール『新訳 ソシュール 一般言語学講義』 丸山圭三郎『言葉とは何か (ちくま学芸文庫)』 丸山圭三郎編『ソシュール小事典』 筒井康隆『文学部唯野教授 (岩波現代文庫 文芸 1)』(第7講「記号論」) ロラン・バルトと文化記号学 神話学:外示(デノテーション)と共示(コノテーション):もとは…
お知らせ 学校で版画を彫る ―『学校で地域を紡ぐ』2刷記念オンライン・トークイベント― - YouTube 大正イマジュリィ学会第19回全国大会第2部 講義 文化と記号 同一の文化に属する者たちは、一連の概念、イメージ、思想——それによって、世界について考えたり感じたりすることができ、したがって世界をおおまかにおなじように解釈することができる——を共有しているはずである。おおまかに言えば、同じ「文化的なコードcode」を共有しているはずである。こうした意味においては、考えることや感じることは、それ自身「表象のシステム」である——そのシステムによって、私たちの精神生活の中で、私たちの持つ概念、イ…
講義 さまざまな「カルチャー」 サブカルチャーから「文化」を考える サブカルチャーの終焉と文化遺産化 「スタイルのスーパーマーケット」 クール・ブリタニア - Wikipedia MODS & KAISER CHEIFS LONDON CLOSING CEREMONY 2012 Facebook Parka | V&A Explore The Collections StreetStyle (English Edition) The Jam | Somerset House 佐藤守弘 連載「巨大な書庫で迷子になって」(全3回) 第3回:ポピュラー・カルチャーとアーカイヴ——期待と困難 文:佐藤…
d1021.hatenadiary.jp#天皇家速報◆13日、原敬元首相を刺殺した中岡艮一(こんいち)(18)に、無期懲役の判決が下される。 =百年前新聞社 (1922/06/13)関連記事:https://t.co/CGgy5lqz31— 百年前新聞 (@100nen_) June 13, 2022 1931年6月13日、北里柴三郎が亡くなりました。日本の細菌学の父として知られ、ペスト菌の発見、破傷風の治療法開発など、感染症医学の発展に貢献しました。野口英世は北里研究所に研究員として勤務しており、北里とは形式上は師弟関係にあたります。 pic.twitter.com/ZWbSFpVaFx— …
12 (Sun). June. 2022 筑摩書房が運営するWebサイト上に次の様な記事が載った。 「アカデミー賞という田舎者たちの年中行事につき合うことは、いい加減やめようではないか。」 フランス文学者であり、小説家であり、そして映画評論家として名高い蓮實重彦氏の提言である。青山真治監督等々の映画監督を産み、多くの思想的フォロワーを持つ彼に対して、筆者如きが意見を述べた所でさしたる意義は無いのだが、少し考える所があり、今回記事にした次第だ。思うに新時代の批評家として位置付けられた当人が、その先達と全く同じ過ちを犯すという失態を呈してしまっているのではないか。 映画を主に議論を展開するつもりで…
いつだって同じことばっか書いて飽きてる。飽きた。俺だけじゃなく、皆が。 24.最後尾もしくは壁際から愛を 25.尼崎日記 26.甥っ子と謎生物とカナヘビの話 27.Syrup16gの歌詞から曲名当てクイズと言葉 28.THE BACK HORN『赤眼の路上』より「インポの路上」について 29.今いる世界にさよなら、できない 30.マルチ商法はいいし高額商品もいいが霊能力者はよくない 31.俺が暗い 32.血中濃度格差社会. 33.ラムネの瓶に沈んだビー玉をどう捉えるか 34.『千歳くんはラムネ瓶のなか』で学ぶ脱オタファッション論 35.「麻枝准がSyrup16gを好きなのはよく知られているが」…
わたくしはデリダをまったく読んでいない。 千葉氏は「二項対立という見方では捉えられない具体性に向き合うというのが現代思想の一番の根幹であり、そういう考え方を打ち出したのがデリダである。それを現代思想では二項対立の「脱構築」と呼ぶのだ」とする。(「二項対立」というのはある種の観念論だと思うけれど、「脱構築」というのはもっと「具体的なもの」に焦点をあてるということなのだろうか?) フランス現代思想を理解するには「差異」がキーワードになると氏はいう。二項対立の場では差異を重視し、ズレや変化を重視するのが現代思想の大方針なのである、と。(これもよくわからない。差異が認識されるからこそ二項対立が生まれる…
1月の貿易収支 2兆円超の赤字 原油価格上昇などで輸入額増加 #nhk_news https://t.co/A9omhmvc8o— NHKニュース (@nhk_news) 2022年2月17日 2月の月例経済報告 景気判断引き下げ 去年9月以来5か月ぶり #nhk_news https://t.co/75Yhl4Uyik— NHKニュース (@nhk_news) 2022年2月17日 政府は、今月の月例経済報告で、オミクロン株の感染拡大で外食や宿泊などのサービス関連の消費が落ち込んでいるなどとして、景気判断を5か月ぶりに引き下げました。 政府は、17日に開いた関係閣僚の会議で、今月の月例経済報…
この投稿をInstagramで見る StudyHacker公式|勉強と仕事のお悩みを解決!(@studyhacker_media)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る StudyHacker公式|勉強と仕事のお悩みを解決!(@studyhacker_media)がシェアした投稿 村上陽一郎著『エリートと教養 ポストコロナの日本考』(中公新書ラクレ)が発売されました。本書の第1章の初出は、『中央公論』2021年8月号(電子版あり)の特集「教養と自己啓発の深い溝」への寄稿です。科学史を牽引してきた著者からのメッセージ、ぜひお読みください。 pic.twitter.com/Wg6wb…
これとこの続編の「冬虫夏草」の感想は最初に読んだとき、とりあえず考えたこととして記事は書いてある。それなりに一生懸命。 ここね。 コレでまあほぼ、私なりにわたしにとっての「冬虫夏草」の作品としてのひとつの読みの骨組みは、そのエッセンスのところは,、荒いなりに掴んで書いているとは思う。 だけど、再読して、その「読み」のためにどうしても追加しておきたい大切な要素を少しだけ。 すべての骨組みを確立させそれを動かすためのすべての源、動力…「情動」の話だ。論理とは論理以下の識域に潜む情動的なるものにアプリオリに仕込まれたものの表層化された部分、歴史ごと想像されたもの、ダイナミックな全体性の一部に過ぎない…
2.つぎはぎだらけの脳と心(著:デイヴィッド・J. リンデン) つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか? 作者:デイビッド・J. リンデン インターシフト Amazon この本は現在文庫化されていて、書名が『脳はいいかげんにできている』と改められている。復刊したこと自体は嬉しいが、私としてはやはり単行本でのタイトルの方が好きだ。我々人間の精神がつくられるにあたり脳は計画的にそのような進化の道のりを経てきたわけではなく、そのせいで様々な機能的齟齬が脳にはある、との内容を表すものとしてはやはり旧タイトルの方が比喩として味わい深い。なにより、「脳と心」という素朴に…