ドラゴンクエストというゲームには自動セーブ機能が備わっていなかった。したがって、子供たちは、「ふっかつのじゅもん」という文字列をテレビの画面から書き写し保管、次にゲームを始める際にそれを入力していた。その仕組みのおかげで続きからゲームをプレイできた。ふっかつのじゅもんを入力したとき、「じゅもんがちがいます」と出ることがあった。そうすると、前のふっかつのじゅもんを入力して、やり直す必要があった。前のじゅもんを保管していなければ、最初からプレイしなければならない。大変な悲劇だ。このような悲劇を避けるため、子供たちは、ふっかつのじゅもんを複数書き写しておいた。つまり、パスコードの二重化を行っていたの…