これまでわたしたちは、この6次半二重魔方陣を中心に考察をすすめてきました。さて、以前にも述べましたが、この魔方陣は左右対称の連結線模様を有しています。
さて、今回は6次半二重魔方陣の核子体というものをご紹介します。核子体はどの魔方陣にも存在するもので、いわば魔方陣のレントゲン写真、その本質的な構造を抽出した骨格のようなものです。具体的にお見せしましょう。
さて、前回は6次半二重魔方陣にバボアを適用すると、行列式の値に正負の対称性があらわれるという謎の事実をたしかめました。
今回はこの6次の半二重魔方陣を使って面白い事実をお見せしたいと思います。(なぜこの魔方陣が半二重魔方陣と呼ばれているかについては過去記事をごらんください)。
6次半二重魔方陣には回転体ファミリーというものが存在しています。
さて、6次半二重魔方陣は「たて」「よこ」方向で異なる相愛力を発現するバランス感のわるい歪な構造を有しているとばかり思っていましたが、異なる行と列を組み合わせることにより、同等の相愛力があらわれるという事実が明らかとなりました。
さて、6次半二重魔方陣とはその名の通り「たて」「よこ」方向のうち一方のみが二重魔方陣構造(各ラインにおいて1乗数総和にくわえ、2乗数総和も一致)を有する魔方陣のことでです。