田布施城(たぶせじょう)は薩摩国田布施(鹿児島県南さつま市金峰町)にあった山城だ。別名に亀ヶ城(かめがじょう)ともいう。現在は城跡に亀ヶ城神社が鎮座している。 この城は、島津氏の分家のひとつである相州家(そうしゅうけ)の居城だった。相州家3代当主の島津忠良(しまづただよし、島津日新斎、じっしんさい)は、本宗家に代わって覇権を握る。そして、嫡男の島津貴久(しまづたかひさ)は島津本宗家の当主となった。 島津貴久は、永正11年5月5日(1514年5月28日)に田布施城で生まれたとされる。亀ヶ城神社の御祭神は島津忠良公と島津貴久公。境内(城跡)には、島津貴久の誕生にかかわるものもあるのだ。 城跡散策と…