古代ローマ帝国が最も安定して栄えていたとされる、AC96年〜AC180年までの84年間の五賢帝時代の、五人のローマ皇帝の事。
イギリスの歴史家エドワード・ギボンが歴史書の古典大作『ローマ帝国衰亡史』で五賢帝時代を「人類が最も幸福であった時代」と評し、パクス・ロマーナという造語で表現したが、実際はトラヤヌス皇帝時代を頂点に衰退が始まった。
講義で使う解説。 問題の解説だけ読みたい人は総評をスクロールしてください。 共通テストに見る歴史教育を通して育成する能力の変容 令和時代の歴史教育では読解力リテラシーと知識活用能力の育成が明確に求められている。大学入試が変わらなければ歴史学習は変わらないと批判され続けてきたので、共通テストは明確に出題傾向を変え、資料読解をメインとするものに舵を切った。 それでも2022年の共通テスト世界史Bは資料読解を装った純粋国語の問題、即ち文章を読みさえすれば解けてしまうものが多いことが指摘されていた。それを踏まえてか2023年の世界史Bは純粋国語の問題は少なくなり、読解力リテラシーに歴史知識を加えて解く…