『神さまがまちガえる』(仲谷鳰・KADOKAWA電撃コミックスNEXT)の4巻を今月に入ってから読んでいます。おもしろかった!…で済ますのがもったいないので、もう少し書きます。 本作はシェアハウスの大家でかつ研究者でもある姫崎かさねとシェアハウスの住人でかつ学生である綿矢紺を軸に「油脂を含むとき甘味と塩味が逆転する」(20話)などの(想像つかぬことが発生する)異常なバグが起こりやすい社会での物語で、この4巻がラストです。 幾ばくかのネタバレをお許しください。 21話22話ではいわゆるバグのない世界、物語の中の言葉を借りれば「修正されるべき異常が存在しない世界」が到来します。その世界は主人公の紺…