ところが光雲先生は、別れに毎回傷つきながらも、相手に対して最後と思って愛そうとされているそうです。性格の違いの一言かも知れませんが、同じ会者定離の境涯にありながら、受け止めが真逆で軽くショックを受けました。自分は自分の心が傷つきたくないことばかり考えているなあ…と。 そんなことをぼんやり考えながら、夕方愛犬の散歩に家を出ました。うちはすぐ近くに小学校があるのですが、校門を出たところで、見知らぬ小学生の男の子が一人「こんにちは!犬を触っていいですか?」とあいさつをして近づいてきました。 しばらく犬の体を撫ででもらい、1分もかからないような出会いと別れでしたが、屈託のない彼の姿に何とも言えない気持…