もう一度、親鸞会の映画「親鸞 人生の目的」についての投稿を続けたいと思います。 前回まで、この映画がほとんど歴史的な史実に基づかずに製作されていることを述べました。他にもいろいろな問題点があるのですが、気になった方は自分で真宗史・仏教史を学んで頂くのがよいと思います。 今回はそのガイドラインとなるような事を述べておきたいと思います。 親鸞聖人がご自身で書き残されたものは『教行信証』や『御和讃』など真宗教義に関するものがほとんどです。また法然聖人や九条兼実、あるいは慈円の著述にも親鸞聖人に関する記載がほぼありませんので、そのご生涯はよくわかっていません。親鸞聖人に関する、1次資料(歴史学において…