★★★☆☆ あらすじ 京都で女手一つで遊郭を営む女は、東京の大学にやるも恋に破れ、自殺未遂を起こした娘を連れ帰ってくる。 感想 若い医師に思いを寄せる遊郭の女将である主人公と、それを知らず同じように医師に惹かれてしまう家業を疎ましく思う娘の愛憎入りまじった関係が描かれる。ただ最初は田中絹代演じる主人公がかなり年配に見えるので、若い医師との関係を見定めるのが難しかった。 それらしい雰囲気を漂わせてはいるのだが、恋愛関係が成立する歳の差なのか?と判断しかねて落ち着かない。だが演じていた役者の当時の実年齢を調べると、主人公演じる田中絹代が四十代半ばで娘役の久我美子は二十代半ば、そして医師役の大谷友右…