日常生活で簡単に利用できる情報によって判断してしまうこと
こんにちは。ココです。 注意欠陥多動性障害（ADHD）で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。 今日は思い出しやすいものを基に確率や程度を推測する方法「利用可能性ヒューリスティック」とそれに関連する「エコーチェンバー現象」についてのお話です。 ● 「利用可能性ヒューリスティック」とは「よく見るものや思い出しやすいものを基準にして簡単に決定を下してしまう思考傾向」のこと。 ●「エコーチェンバー現象」とは、「自分と類似した意見や嗜好を持つ人が集まる狭いコミュニティーの中で、同じような意見を見聞きし続けることにより、自分の意見が増幅・強化されていく」現象…
利用可能性ヒューリスティック（Availability Heuristic）は、認知心理学の概念であり、人々が情報の利用可能性やイメージの鮮明さに基づいて判断や評価を行う傾向を指します。 利用可能性ヒューリスティックでは、人々は判断を下す際に、容易に思い浮かぶ情報やイメージに重点を置く傾向があります。具体的には、人々が特定の事象や事例を思い出しやすいほど、それをより重要だとみなし、その出現頻度や発生確率を高く評価する傾向があります。このヒューリスティックは、判断を迅速に行うための心理的なショートカットとして機能します。 例えば、利用可能性ヒューリスティックの影響を受けた判断の一例として、メディ…
ヒューリスティクスとは、人が意思決定や問題解決に用いる精神的な近道や経験則のことである。複雑な情報を単純化し、限られた情報に基づいて迅速かつ効率的に判断するための認知戦略です。 ヒューリスティックには、以下のような種類があります。 利用可能性ヒューリスティック：このヒューリスティックは、ある事象がどれだけ容易に思い浮かぶかに基づいて、その可能性を推定するものである。例えば、飛行機が墜落した場合、統計的には運転よりも安全であるにもかかわらず、鮮明な映像や報道を見たために、その可能性を過大評価することがある。 代表性ヒューリスティック：このヒューリスティックは、あるものがプロトタイプやステレオタイ…
利用可能性ヒューリスティックとは、人が事象の確率や頻度を判断する際に、その事象の例がいかに容易に思い浮かぶかに基づいて行う認知バイアスのことである。つまり、人は容易に思い出したり想像したりできる事象の可能性を過大評価し、容易に思い浮かばない事象の可能性を過小評価する傾向がある。このバイアスは、人が出来事の可能性を判断する際に、記憶に大きく依存しており、その記憶は必ずしも実際の出来事の頻度を示す信頼できる指標ではないことに起因すると考えられている。 例えば、最近サメの襲撃に関するニュースを読んだ人は、サメの襲撃は実際よりもよくあることだと思い込むかもしれません。実際にはサメの攻撃は比較的まれだが…
おはようございます！ 今日は「ヒューリスティック」を検索しました。 何で見たのか忘れたのですが、気になったので検索開始！
人はどこまで合理的か スティーブン・ピンカー 人間という動物はどれくらい合理的か ウェイソンの選択課題 モンティ・ホール問題 リンダ問題：連言錯誤 合理性と非合理性の意外な関係 自分の中にある複数の目的間の葛藤 マシュマロ・テストと双曲割引 ランダム性と確率にまつわる間違い 条件付き確率の計算は間違いやすいが重要 後知恵確率を事前確率と取り違える誤謬 信念と証拠に基づく判断＝ベイズ推論 ベイズ推論は全人類が学ぶべき理想の道具 基準率無視と代表性ヒューリスティック 合理的選択理論は本当に合理的か 合理的行為者が満たす7つの公理 合理的選択理論は本当に合理的か 協力や敵対をゲーム理論で考える 相関…
選挙が終わると結果について様々な論考が為されるものですが、大抵の場合は芯を外した傍論であると私は考えています。 極めて率直に言ってしまえば、選挙の結果は支配的な因子である経済で充分に説明が付くためです。 そもそも経済自体が経世済民、すなわち「世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと」ですので政治に関連する領分に当たります。政治と経済は決して切り離して考えることはできませんし、そうすべきでもありません。 今回は大枠としての民主主義の選挙について少し語ってみましょう。 「政経」とまとめられるくらいには近しい存在 少し昔の事例であれば自民党の安倍一強時代、あるいは2024年の衆議院選挙やアメリカ大…
・データリテラシー入門 日本の課題を読み解くスキル、著者：友原章典出版：岩波ジュニア新書 なんでこの本を購入したのかAmazonから送られてきたとき、よくわかりませんでした。ネットか何かで評判を見て勢いでポチっとしたって感じですかねありがちな話。でもかなり興味深い本でした。良い本だと思いますよ。 地球環境やエネルギー問題、 男女賃金格差、 少子高齢化、外国人受け入れ、子育てや女性の社会進出、金融リテラシーなど、 社会の様々な課題を考えるための資料やデータを読み解くスキルをテーマごとにわかりやすく解説します。 誤った情報に踊らされず自ら考えて判断するため基礎的な情報活用能力を身に付けよう。 目次…
人間の認知能力とその限界 人間の脳は驚くべき処理能力を持ちながらも、その能力には多くの制限があることが心理学や認知科学の研究から明らかになっています。普段の生活では意識されないこれらの限界は、私たちの思考や判断、行動に深く影響を与えています。本稿では、「サビタイジング(subitizing)」などを例に、人間の認知能力がどのように制限されているかを考察し、これらの制約が日常の判断や情報処理にどのような影響を与えているかを説明します。 1. サビタイジングとは？ サビタイジングとは、少数の対象（通常1～4個）の数を瞬時に把握できる能力を指します。たとえば、サイコロの目が「2」や「3」のように少数…
この記事のつの記事の続き jun10tan.hatenablog.com 確認バイアスの克服方法とその実例 私たちは日常生活や仕事で、自分の意見や考えに無意識に思ってしまうことが多いです。 それが「確認偏見」と呼ばれるもので、自分が信じたい情報や自分に有利な事実だけを選んでこの偏見を乗り越えるために、以下のような具体的な方法を実践することが大切です。 反対意見を積極的に探す 特に議論や意思決定の場面では、反対意見を意識したに探し、その意見の判断性を冷静に検討することが重要です。 例:会議で新しいマーケティング戦略を提案した際、自分のアイデアに反対する意見を自主的に求め、その意見を考慮した結果、…
タイトル: 老害の原因は認知の考え方？思考を歪めるメカニズムとは 本文: それは、「老害」と呼ばれる行動の考え方には認知の偏見が深くあるのではないか、私自身も、偏見によって人生の選択肢を狭めてしまう危険性を感じています。の関連を探るうちに、偏見がどのように私の思考や行動に影響を与えているのかが、さらに明確になりました。 偏見とは、特定の情報や過去の経験に基づいて、人々の判断や思考が無意識に偏る現象です。これにより、合理的な冷静な判断がなくなり、自分の考えを固定化させますて老害に見られる新しい頑固な思考の変化やその他の反応は、偏見が原因の一つであるかもしれない。 次に、いくつかの代表的な欠点をご…
はじめに 「なぜあの商品は飛ぶように売れるのか？」「どうすれば顧客の心を掴めるのか？」こんな疑問を抱いたことはありませんか？実は、その答えの多くは心理学の中に隠されています。心理学を活用した成約率アップの極意は、ビジネスの世界で長年研究され、実践されてきた強力なツールです。 本記事では、心理学の知見を駆使して顧客の心を読み解き、成約率を劇的に向上させるための10の極意をご紹介します。これらの戦略は、単なる理論ではなく、実際のビジネスシーンで効果が実証されているものばかりです。 心理学を活用することで、顧客の無意識的な判断基準や意思決定プロセスを理解し、それに適したアプローチを取ることが可能にな…
今回は、「教育文脈の中の Availability Cascade（利用可能性カスケード）」 について考えてみます。 Availability Cascade（利用可能性カスケード） 「Availability Cascade（利用可能性カスケード）」というのは、 ・情報の誤った理解が広まり、その誤解が事実として受け入れられてしまう社会心理学の概念。 ・特定の情報がメディアや口コミで繰り返し伝えられることで人々がその情報を真実として受け入れやすくなる現象。 （段階） １．情報がメディアや口コミで広まり始める（この情報は真実であるかもしれないし、誤解や偏見に基づいているかもしれない）。 ２．情報…
皆さん、こんにちは。本ブログは行動経済学を実際のビジネスに適用していくことを主目的としています。 行動経済学の理論を中心に、行動心理学や認知心理学などの要素も交え、ビジネスの様々なシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実際のビジネスでどのように活用できるかを考察していきます。 今回は、ナレッジマネジメントを実行する企業における知識創造のプロセスであるSECIモデルの促進要因と阻害要因について、行動経済学的な視点から探求していきたいと思います。 はじめに 個人の力には限界があります。一人ひとりの知識やスキルだけでは、組織全体の成長やイノベーションには不十分です。そのため、組織内での知識やノウ…
〇従来の経済学の基礎の上に、最近話題になっているのが、「行動経済学」である。では、行動経済学とはいったい何なのか。 伝統的な、今までの経済学では、その前提として「合理的な人間」「利己的な人間」を前提条件としていた。これは「どんな状況下にあっても、自己の満足を最大化させることを目的として行動をする」というものである。 しかし、現実の人間はそうではない。例えば、近くにスーパーがあるのにもかかわらず、自販機で割高の缶ジュースを買う。洋服屋に入れば、「５０％OFF!」と書かれている立札を見て、「これはお買い得品だ」と早合点してしまい、よく調べもせずに購入する。周りの人が身に着けているから自分も同じもの…
はじめに 「経験は最高の教師である」とよく言われますが、その経験が新しい体験を妨げることがあるという逆説をご存知でしょうか？これが「経験のパラドックス」と呼ばれる現象です。豊富な経験は確かに私たちを成長させ、様々な場面で役立ちます。しかし、その一方で、新しい考え方や行動を受け入れにくくさせる障壁にもなりうるのです。 経験のパラドックスとは、過去の経験や知識が、新しい状況や変化に適応する能力を制限してしまう現象を指します。つまり、豊かな経験を持つがゆえに、新しい発想や方法に対して閉鎖的になってしまうことがあるのです。この逆説は、個人の成長だけでなく、組織の革新や社会の進歩にも大きな影響を与える可…
はじめに 「知れば知るほど、分からないことが増える」—— この言葉を聞いたことがありませんか？一見矛盾しているようなこの現象は、実は私たちの日常生活や学問の世界でしばしば経験される「知識のパラドックス」と呼ばれるものです。 知識を得れば得るほど、世界がより複雑に見えてくる。これは、単なる個人的な感覚ではなく、認知科学や心理学、哲学の分野で長年研究されてきた興味深い現象です。本記事では、この「知識のパラドックス」について深く掘り下げ、なぜこのような現象が起こるのか、そしてそれが私たちの生活や思考にどのような影響を与えるのかを探っていきます。 私たちは日々、情報があふれる世界で生きています。スマー…
はじめに 情報があふれる現代社会。スマートフォンを手に取れば、瞬時に世界中の情報にアクセスできる時代に私たちは生きています。しかし、皮肉なことに、情報量が増えれば増えるほど、私たちの判断は難しくなっているのです。なぜでしょうか？ 情報過多時代において、私たちは日々膨大な量の情報に晒されています。ソーシャルメディア、ニュースサイト、メール、メッセージアプリ...。あらゆる方向から情報が押し寄せてきます。この情報の洪水の中で、重要な決断を下すのは容易ではありません。 本記事では、なぜ情報が増えるほど判断が難しくなるのか、その理由を探るとともに、情報過多時代を賢く生き抜くための意思決定法をご紹介しま…
三菱総合研究所の行動しない原因分析を分析する 先日、一部で取り上げられていた三菱総合研究所が出していた行動できない理由の分析結果です。 自分の状況とこのパネルをChatGPTに書き込んだら、分析してもらえるよという投稿もありましたが、右側パネルの当てはまるものを指摘されるくらいで、解決法を挙げてくれたとしても割と外部要因中心のものが多いかもしれません。それにそもそも右側のパネルの理論が何かよくわからないわけです。その辺を一般論として聞いてみた結果がこれになります。 行動しない理由を分析 はじめに 行動できない理由を分析することは、個人や組織の成長と成功に不可欠です。このボトルネック分析では、行…
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