北海道で使われる方言の総称。
明治時代以降の移住者の出身地の方言の影響を色濃く残している場合が多く、北海道内の各地域でそれぞれの様相が大きく異なることから、一つの「北海道弁」という方言が存在するわけではない。
大別した場合、札幌と長万部を南北に結んだ線から道南にかけてと、沿岸部。およびそれ以外に二分して捉える考え方がある。
道南および沿岸部の言葉は、明治以前の北前船による交流や、漁業従事者の移動によって広まった方言(「浜言葉」とも言われる)が色濃く分布し、東北(特に津軽や南部)だけではなく、北陸や上代古語との共通点も見られる。