ラ行変格活用も「あり・をり・はべり・いまそかり」だけって習うはずなのに、隠れラ変がある。 「あり」を含む語が他の語に転じるパターンだ。 それが「然り(さり)」だ。 意味はそれほど変わらないが、「然り」は「さり」と「しかり」があってなんだか複雑だ。 特にラ変であることを覚える必要はないのだが、意味は知ってお言った方がいい。
古文必須の助動詞は何かと言われたら、まず「なり」が思いつく。 断定の「なり」、伝聞推定の「なり」、動詞の「なり」の識別はメジャーな問題だ。 あまり出てこないので気にしていない人も多いが、断定「なり」には「存在」の意味がある。 今回は存在「なり」を見ていこう! 重要 体言・連体形 + なり → 断定(~である)、存在(~にいる、~にある)
「を」には格助詞、接続助詞、間投助詞の三種類がある。 「を」を問われる問題として出てくることはほとんどないが、いたるところに「を」はあるから必然的に識別は必要になってくる。 今日は格助詞の「を」を見ていこう! 重要 体言・連体形 + を → (格助詞)基本的には「~を」と訳す。状況に応じて、「~を通って、~を過ぎて」など付け加えて訳すこともある。 ※ 格助詞か接続助詞か間投助詞かの判断は現代語訳をして判断する。
今回は受身。 これもまた曲者。 対象を表す格助詞「に」が上にあれば簡単なんだが、そうでない場合も多い。 とにかく練習だ! 重要 「る」 れ/れ/る/るる/るれ/れよ 接続 四段活用、ナ変、ラ変の未然形 「らる」 られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ 接続 上以外の未然形 意味 受身(れる、られる) 尊敬(~なさる、お~になる) 可能(~できる) 自発(自然と~れる)
「る・らる」の中で最も分かりにくいのが尊敬。 文脈判断に頼る部分があるのである程度内容を把握しないと尊敬だと言い切れない。 見抜けるように練習していこう! 重要 「る」 れ/れ/る/るる/るれ/れよ 接続 四段活用、ナ変、ラ変の未然形 「らる」 られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ 接続 上以外の未然形 意味 受身(れる、られる) 尊敬(~なさる、お~になる) 可能(~できる) 自発(自然と~れる)
今回は可能の「る・らる」を取り上げていきます。 「る・らる」の中でも比較的簡単です。 仮に現代語訳判断になったとしてもそれほど難しくはないのでサクッと覚えよう! 重要 「る」 れ/れ/る/るる/るれ/れよ 接続 四段活用、ナ変、ラ変の未然形 「らる」 られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ 接続 上以外の未然形 意味 受身(れる、られる) 尊敬(~なさる、お~になる) 可能(~できる) 自発(自然と~れる)
助詞の勉強を後回しにする人が多いが、助詞は必ず文の中に入っているので実は超重要! 助詞をおろそかにしていると、現代語訳があやふやなものになってしまう。 甘く見ないでしっかりと覚えよう! 重要 已然形 + ど・ども → (逆接確定条件)~けれども
終助詞が大事であることは何度も言っている通り。 願望の終助詞は何種類もあるから出題頻度も高い。 すべて覚えて終助詞を完全攻略しよう! 重要 未然形 + ばや → (終助詞・自己願望)~たい、~たいものだ
「なむ」は終助詞と係助詞以外にも「な」+「む」がある。 実はこの形が一番試験に出てくる。 今日は見分け方を覚えよう! 重要 連用形 + なむ → 完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志などの助動詞「む」
打消しといえば助動詞「ず」を想像すると思うが、実は接続助詞にも打消し表現がいくつかある。 知らない人は要注意だ! 重要 未然形 + で → 接続助詞 ~ないで