司法試験合格後,法曹三者(裁判官,検察官,弁護士)になる前提として,司法研修所による研修を受け,その後の試験に合格する必要がある。このような研修を受ける身分にある者のこと。公務員に準じるものとして,修習専念義務などを負う。
cf司法修習生に関する規則 「高い識見と円満な常識を養い、法律に関する理論と実務を身につけ、裁判官、検察官又は弁護士にふさわしい品位と能力を備える」
【読むとよいタイミング】司法修習開始後〜二回試験 昨年末、Twitterで修習生の方が集合修習の話をしているのをたまに見かけて、「年末年始にまとまった時間があったら二回試験について書きたいな〜」などと考えていました。 が、仕事納めが12月30日、仕事始めが1月2日で、その間は体調を崩して寝正月でした。1月は登録換えに向けてバタバタと準備をしていて、気づいたらあっという間に2月でした。 引越しの準備もしてないのに、ブログなんて書いてる場合か? ブログ書いてる場合じゃないんですけど、人生で15回目(しかも1年に1回以上のペース)の引越しなので、飽きちゃって、全然やる気が起きないんですよね。 すみま…
読者の皆様お久しぶりです。ここのところ(2年間…)仕事が忙しく、新規記事の投稿はおろか、コメントの返信もできておらず申し訳ありませんでした。 そんな中ですが、筆者は司法修習に参加しております。司法修習については色々な意見があると思いますが、筆者の感想は下記3点 めっちゃ法律忘れてる… 司法研修所、法曹三者のバックアップ体制が凄い。日本最高峰のOJTでは。 同期がすごく若い&すごく頭いい という感じです。民間では(わずかばかりとはいえ)給与をもらいつつ、こんな環境で勉強できることはほぼ無いな!と思うところでして、貴重な機会を無駄にしないよう、頑張って勉強しています。 法律の知識が(再び)つきはじ…
【読むとよいタイミング】修習開始前〜修習終了まで あいだに変な記事も挟みましたが、ここ最近、「司法修習中に読んだ本を紹介する」シリーズをお届けしていました。 第1弾は、法律文書の書き方に関する本を紹介しました。 article23.hatenablog.jp 第2弾は、刑事系科目に関する本を紹介しました。 article23.hatenablog.jp そして第3弾は、民事系科目に関する本を紹介します。おそらく最終回です。 これまでの記事で少しずつ紹介している話ではありますが、二回試験の民事系科目は、大問で「事実認定」と「要件事実」の知識を使った論述問題、小問で「執行・保全」「証拠収集」「和解…
【読むとよいタイミング】修習開始前〜修習終了まで 弁護士登録をして3週間ほどが経過しました。このブログは今後どうしようかな〜などと考えないこともないのですが、とりあえず「修習中に読んだ本を紹介する」シリーズを終わらせるまでは続けます。 まずは刑事系科目です。 地域ごとに異なるらしいのですが、私が実務修習をした土地では「新人でもいきなり1人で国選弁護人を担当させられる」と聞いていました。ビビりますよね。 どこで弁護士登録するかはさておき、民事事件よりも刑事事件のほうが独り立ちさせられるのが早いことは間違いなさそうです。なので、刑事系科目は、危機感を持って、比較的まじめに勉強していました。 コンメ…
【読むとよいタイミング】修習開始前〜修習終了まで 75期の司法修習は、導入修習・集合修習ともオンライン形式でした。従来のアナログ修習では、和光の司法研修所に参集したクラスの仲間同士で起案をコピーして配ることによって、起案能力を高めていたらしいです。 しかしまあ、オンライン形式だとなかなかそれも難しかろう…ということで、75期の場合、クラスの教官が、修習生60名程度の中から3~5通程度「参考起案」を選び、それをスキャンして配布してくれていました。 教官によっては参考起案の配布がない科目もあったのですが、私の起案は、合計5回、参考起案に選んでもらいました。 どやっ そんなに選ばれたならば、多少ドヤ…
【読むとよいタイミング】修習開始前 司法試験に合格した喜びも、うたかたの夢。いきなり希望もしていない実務修習地に飛ばされることになって、大量の資料が段ボールで送りつけられて、事前課題の提出が命じられる。就活もしなければならない。私も昨年の今ごろ、なかなかメンタルが削られていました。 「事前課題なんて提出さえすればOK」「ロースクールの友達に写させてもらった」みたいな話も聞きます。そういう方にとっては、どうでもいい話かもしれません。他方、司法修習生の知り合いが皆無で、ただただ不安を募らせているような方もいるのではないかと思います。 というわけで今回の記事は、事前課題の思い出を少し紹介しつつ、「通…
今更ながら書きかけの英語のエントリーについて書いてみたい。一応、以下の一連のエントリーの一部という立ち位置で書こうと思うが、これだけ単体で読んでもらっても構わない。 businesslaw-diary.com businesslaw-diary.com さて、留学志望の方はTOEFLを勉強し始めるのがいいのではないか?というエントリーを以前書いたが、断言するがTOEFL105点程度をとっても英語はビックリするほど話せないし、聞けない。なお、ざっくりとしたTOEFLの点数の難易度は以下のとおり: ・TOEFL105点程度:純ジャパがある程度勉強をしてとれるレベル。他方、帰国子女であればほぼノー勉…
このエントリーの更に各論: businesslaw-diary.com さて、留学を経験した弁護士が上級者ぶって(全く上級者ではない)、これまでの失敗を踏まえて、英語の勉強方法について書いてみたい。 まずは留学を目指している人に対してのアドバイスから始めたい。このような人に対する回答はとてもシンプルでTOEFLの勉強を始めてみる、ということだ。TOEFLの勉強をすれば、聞く話すを含め、英語の4技能をバランスよく伸ばすことができると思う。また、ll.m留学の難関ははっきり言ってTOEFLだけと言っても過言ではなく(TOEFLである程度がとれれば(例えば、105点くらいが目安だろうか)、Top15…
昨日のエントリーの各論: businesslaw-diary.com 昨日は修習生は勉強をする習慣をつけろ、と偉そうに述べた。ただ、それだとあまりに抽象的なので今日のエントリーでは私がおすすめする勉強科目をお伝えしたい。 まずは、英語、特に話す聞くの英語だ。私は事務所に無理を言って留学させてもらった。私は1年留学すれば英語を「ペラペラ」になれると信じていた。しかし、その妄想は残念ながら見事に裏切られた(事務所の皆さん大変すいません。。)。1年ちょっとの英語では話す聞くは全く伸びなかったのだ。 しかし、たとえそうだとしても、行く前と後を比べると話す聞くは少しではあるが確実に伸びた。あと2、3年間…
最近話題になっている修習生は何を勉強すべきという質問に対する私なりの回答について少し書いてみたい。修習生時代なんて(遠い目…)という感じではあるが、実務に怯えていた当時の自分を思い出し、当時の自分にかけてあげたい言葉を考えてみる。 まず、印象論にすぎないが、リーガルマーケットの現状認識について話したい。まず、街弁な仕事(一般民事、刑事、行政事件)の仕事の需要はどうなっているだろうか?これはあまり変わっていない、体感としてはもしくは減っているような気もする。司法統計の近年の傾向を見ると、裁判所に係属した事件数は2003年の6,070,201をピークに基本的に右肩下がりである。例えば、新司法試験が…