旅の六日目は、まず北見から石北本線で旭川へ、そこから宗谷本線を二本乗り継ぎ音威子府に至り、ここで宿泊の予定である。 その旭川へ向かう朝の普通列車としては八時台と十時台のものがあったが、どちらも音威子府に着くのは同じ、前者なら旭川で二時間ほど過ごせるものの、些か中途半端な感を否めず、それならゆっくりと発つのもいいだろうと遅い方を選択した。 九時頃に宿をチェックアウトし、近くの北見稲荷神社を参拝、そこから駅までの途次にあった、雪に覆われて誰もいない中央公園の築山に上って町並みを一望した後、まだ少し早いけれど北見駅へ向かった。 北海道に入ってから、改札口が常に開いているのではなく、列車の出る時刻に対…