「新潮文庫の100冊 2024」の「君が夏を走らせる」を読みました。 大田は不良少年で学校にも行ってない。中学校の時に駅伝に出走し、誰かと共に乗り越えていく時間を知ったものの、高校では不本意な学生生活を送っている。 そんな中、先輩の奥さんが緊急入院することとなり、大田は1歳10ヶ月の鈴香の子守りのバイトをすることになる。 小さな子のお世話をしたことがない大田は二人っきりで家に残され、泣き続ける鈴香を眺めることしかできません。何を話しているのか言葉が分からない時もあり、途方に暮れます。 鈴香の母親から渡されたノートを頼りにお世話を始め、少しずつ鈴香と気持ちを通い合わせられるようになります。 しだ…