『悪は河における岸のごときものである。岸は流れを堰くが、それは流れを推し進めるよすがとなる。この世の悪は、人間が水の流れるごとく善に向かわしめるために存在する。ラビンドラナート・タゴール『生の実現』』 詩人としても有名なラビンドラナート・タゴールのフレーズです。 悪に対しての考察で、色々なコトを考えさせられます。 二元的に考えれば、この世の判断は、「善」か「悪」かであり、「善」がよしとされ、「悪」はけしからんとされています。 でも、それだけならば、世の中は殺伐としたものでしかありません。 ラビンドラナート・タゴールによれば、「この世の悪は、人間が水の流れるごとく善に向かわしめるために存在する。…