外耳道と閉管の共鳴① 外耳道は、開口部を閉管の口、 鼓膜を底とする閉管に近似して考えることができる。 すると、閉管の定常波、 特に、基本振動や3倍振動の周波数付近では、 外耳道で共鳴が起こりよく音が響くため、 大きく音が聞こえると考えられるだろう。 そこで、外耳道の基本振動の周波数を計算してみる。 一般的に外耳道の長さは2~3cmなので、2.5cmとして計算してみよう。 上式に、 n=1、 c=340 [m/s]、 L=2.5×10-2 [m]、 を代入する。 よって、3400 Hzと求められる。 また、3倍振動の周波数は基本振動の周波数の3倍なので、 よって、10200 Hzと求められる。 …