ST。音声、言語、聴覚などの機能の維持向上を図る。
音声、言語、聴覚などの機能に障害がある人(言語聴覚障害者)に対して、その機能の維持向上を図るため言語練習やその他の練習、それに必要な検査及び助言・指導・援助を行う。所定の教育課程を修めた後、国家試験に合格することが必要。
財団法人 医療研修推進財団 http://www.pmet.or.jp/ 理学療法士・作業療法士のサイト-療法士.com http://ryouhousi.com/
頭の陰影効果 図のように音源に対して真横を向いて音を聴く。 片方の耳には音は直接届くが、 もう片方の耳には直接届かない。 頭によって遮られるからだ。 どうして反対の耳で聴こえるかと言うと、回折した音を聴いているのだ。 ここで、低い音と高い音が出てくる。 忘れた人は前回の投稿063に戻ろう。 低い音は反対の耳まで回折するが、 高い音は回り込みにくい。 下図の三角形状の空白が聴こえにくい部分だ。 反対耳では高い音(高周波音)を聴き取りにくくなる。 くれぐれも波長と周波数を混ぜないように。 長波長→低い音→低周波音。 短波長→高い音→高周波音。 投稿062のカラー図を見ると文章で書かれるより理解しや…
回折④ 投稿062で長い波長は短い波長より回折することが視覚的に理解できた。 ここで、投稿014の音速と周波数と波長の公式を思い出そう。 これを、 とすると、 音速は340 [m/s]の定数なので、 波長が長くなると分母が大きくなり、周波数は小さくなる。 周波数が小さいということは音が低い。 すなわち、波長が長い音は低い音、波長が短い音は高い音になる。 よくわからなければ、途中を飛ばして結果だけ覚えても良い。 『低い音ほどよく回折する』
回折③ 今回だけ特別にカラー。 グレーだと写真が上手く読み取れなかったからだ。 aとbでは隙間の幅が違う。 隙間が狭いほどよく回折する。 cとdでは波長の長さが違う。 波長が長いほどよく回折する。 この4つの写真が頭の中に浮かぶと、 投稿061の式は覚えなくて良いことがわかる。 今回は公式や文字の暗記は不要だ。 とにかくこの写真を良く見てほしい。 視覚的に覚えよう。 これが音響学と何の関係があるの? という人もいるかもしれない。 そんなに焦らずに。 資料は道筋が繋がっているから安心して良い。
回折② 上図と下図では回折角が違う。 よく見ると隙間の幅が違う。 隙間の幅が狭いほどよく回り込むのだ。 また、波長が長いほどよく回り込む。 音響学では、右上の公式っぽい式が出てくる。 覚える余裕がある人は覚えても良いけど、 この式は無理に覚える必要はない。 重要なのは2つの図を見比べて、 どちらがより回折するかがわかれば良いということだ。 次回は隙間の幅と波長の長さが変わるとどう変化するかを視覚的に見てみよう。
本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは視床核についてです。 視床は、脳の中心部に位置し、感覚や運動の情報を大脳皮質へ中継する重要な構造です。視床の各核は、特定の感覚や運動機能に関与しており、その障害は多様な臨床症状を引き起こします。 本記事では、視床の主要な核とその機能、ならびに臨床との関連性について解説します。 視床の主要な核とその機能 1. 後腹側核(Ventral Posterior Nucleus, VP) VPL(後外側腹側核):体幹および四肢からの体性感覚情報(触覚、深部圧覚、温度覚)を中継し、一次体性感覚野へ投射します。 VPM(後内側腹側核):顔面領域からの体性…
回折① 壁があっても離れた二人の話し声が聴こえる。 それは音を直接聞いているのではなく、回折した音を聴いているのだ。 回折(かいせつ)とは進行波が障害物の背面に回り込む現象のことだ。 障害物の背面全範囲に回り込むことはなく、 ある角度まで進行波が伝わる。 そのときの角度を回折角という。 回折角については次回詳しく話そう。
ホイヘンスの原理 水槽に水滴を落としたとき、同心円状に波が伝わるのはイメージしやすい。 ただし、波の後半の回折や屈折の現象がイメージしにくいだろう。 回折や屈折を説明するためにホイヘンスの原理が使われる。 ホイヘンスの原理というのは、 素元波という小さな波の重なりによって新しい波面ができるという考え方だ。 左上図の波面ABの黒い点からそれぞれ小さな球面波が発生している。 次の瞬間には素元波の干渉によって新しい波面A'B'ができるのだ。 黒い点はあくまでもイメージであって、 どの点で発生しているというものではない。 平面波も球面波も同様に考えることができる。 矢印下のvtというのは気にしなくても…
本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは若手セラピスト向けに小脳について考えていきます。小脳=運動の調整のイメージがあるかと思います。しかし、それだけではないんです。 最近の研究では、小脳が感情・言語・記憶・注意力にも関わっていることがわかってきました。つまり、小脳の理解は「動作」だけでなく、「その人らしさ」を支えるうえでも重要なカギになるんです。 たとえば、✔️動きは改善しているのに、リハ中の集中力が続かない✔️感情のコントロールが難しく、うまく関わりづらいそんな場面に出会ったことはありませんか? 本記事では、小脳の【構造・つながり・役割】を新人セラピストでもわかるようにやさし…
ドップラー効果 問題 音響学の定期テストでどのように出題されるか。 生徒の3年分の過去問を見たところ、出題はこの1問のみ。 ドップラー効果の公式は覚えても使わないということだ。 少なくとも音響学では覚えなくて良い。 頭の中で救急車が近づいたときと離れていったときを考えれば答えは出る。 ③の選択肢に変動音という新しい言葉があるが、 わからなければいったん飛ばして解答を探そう。 因みに、変動音を調べてもテキストには載っていない。 ネットに変動騒音についての解説があるのでそちらを参考にする。 変動騒音とは、 『騒音レベルが不規則かつ連続的にかなりの範囲にわたって変動する騒音』 と書いてある。 簡潔に…
ドップラー効果 音響学ではドップラー効果はこのくらいの説明で充分。 高校物理なら詳しく公式を学ばないといけないが、 音響学では公式は発展レベルなので覚えなくて良い。 音響学の単位を取るだけなら最低限の知識で済ませよう。 深追いは禁物だ。 互いに近づくときは元の音より高い音に聞こえる。 互いに遠ざかるときは元の音より低い音に聞こえる。 今度、救急車や消防車が近くを通ったときに聞いてみよう。 電車通学や電車通勤の人は乗車中の電車が踏切を通ったときの音を聞いてみよう。