OT。作業を通して、社会に適応できる能力の回復を図る。
理学療法士が物理的な機具を用いて患者のリハビリを行うのに対して、医師の指示のもとに、心身に障害がある人に対して、手芸・工作などのなどの「作業」を通じて、社会に適応できる能力の回復を図る。所定の教育課程を修めた後、国家試験に合格することが必要。
社団法人 日本作業療法士協会 http://www.jaot.or.jp/ 理学療法士・作業療法士のサイト-療法士.com http://ryouhousi.com/
【肩関節屈曲と大胸筋活動の関係】 ~なぜ肩関節屈曲で大胸筋が働くのか?~ ◆はじめに 肩関節の屈曲運動において、大胸筋が活動する場面に出会ったことはありませんか?「屈曲=三角筋・烏口腕筋」と考えていた方にとっては、少し違和感があるかもしれません。今回は、なぜ肩関節屈曲で大胸筋が活動するのか、そのメカニズムを整理します。 ◆よくあるパターン:肩関節屈曲時の代償 臨床では以下のような動きがよく見られます。 肩甲帯の挙上、内転・内旋 上腕骨の内旋 大胸筋の筋緊張亢進 前鋸筋や僧帽筋の活動低下 → これらが「代償的な大胸筋優位の屈曲パターン」を助長している可能性があります。 ◆ポイント①:大胸筋の付着…
本日もご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは『痙性』に対するリハビリテーションについてです。 脳卒中をはじめとする中枢神経系の障害では、「痙性(spasticity)」という症状がみられることがあります。これは、筋肉がつっぱるように硬くなり、動かしづらくなる状態を指します。 痙性は、回復の一過程として現れることもあれば、適切に対応しないと関節の拘縮や日常生活動作(ADL)の妨げになることもあります。この記事では、痙性の正体、なぜ起こるのか、どう対応すべきかについて、医療従事者とご本人・ご家族に向けてわかりやすく解説します。 ★痙性とは何か? 痙性とは、上位運動ニューロン障害(脳や脊髄…
はじめまして。 このたび作業療法士としての経験や、日々の学び・気づきをシェアするブログを始めました。 私は作業療法士12年目の男性で、整形外科領域でのリハビリ業務に携わっています。 特に専門としているのは、 • 肩関節・肘関節・手関節・手指 • ハンドセラピー(手外科領域) といった上肢リハビリ。術後・外傷後・慢性痛への対応などを中心に臨床に取り組んでいます。 このブログで伝えたいこと 日々患者さんと向き合う中で、「リハビリって何をしてるのか分からない」という声をよく聞きます。 また、医学用語や治療法の説明が難しく、患者さんが不安を感じてしまうことも。 このブログではそんな不安を少しでも解消で…
本日もご覧いただきありがとうございます。 「声かけしても動きが変わらない…」 「なんとなく励ましてるけど、患者さんのやる気が上がらない…」 そんな悩み、ありませんか? 実はその“伝え方”や“関わり方”、脳科学と心理学の視点から見直すと、リハビリの成果がグンと変わるかもしれません。 今回は、「運動学習におけるフィードバックの種類と頻度」および「整形外科患者の意欲」に関する研究から、臨床に活かせる情報をまとめてお届けします。 【1】フィードバックは“種類”と“タイミング”がカギ! 運動学習においては、セラピストからの「外在的フィードバック」が重要とされています。 中でもよく使われるのが【視覚的フィ…
本日もご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは被殻出血・視床出血の予後予測についてです。 日常臨床において、脳出血患者の機能予後を早期に予測することは、リハビリテーションにおいて治療の立案や、ご家族様への説明、さらには多職種連携を行う上でも非常に重要な要素ではないでしょうか。 特に、脳卒中の中でも高頻度でみられる被殻出血と視床出血では、出血量や解剖学的位置の違いから、予後の経過にも明らかな差が生じることがあります。 今回は、被殻出血・視床出血における予後規定因子に関する2つの研究をもとに、現場で活かせる知見をまとめてみました。 ★ 血腫量と機能予後の関係 まず注目すべきは、出血量が予後…
介護・看護業界の採用担当者の皆様、中途採用でお困りではありませんか? 「即戦力が欲しいけど、なかなか良い人材に出会えない」 「求人広告を出しても応募が来ない」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、介護・看護業界に特化した求人サイト「ジョブメドレー」について、特徴から掲載方法、料金、成功事例まで徹底的に解説します。 ジョブメドレーを活用することで、貴社も即戦力となる中途社員を効率的に 採用できるはずです。 ジョブメドレーとは?介護・看護業界に特化した求人サイト ジョブメドレーの3つの特徴 ジョブメドレー掲載のメリット ジョブメドレー掲載のデメリット ジョブメドレーの…
こんにちは、作業療法士のSOYです。 ブログを書き始めて約2ヶ月が過ぎました。 まだまだ未熟ですがブロガーとしての2ヵ月を振り返ってみたいと思います。 【振り返り】 ①とりあえず、書き始める ②写真を投稿してみる ③プロフィールを作成する ④プロフィール画像を自ら描いてみる ⇨絵心ない作業療法士であることを再認識する・・・ ⑤AIに絵を描いてもらう方法を覚える ⇨クオリティーの高さにびっくりする ⑥広告を貼り付ける方法を覚える ⇨収益化する可能性があるらしい・・・ ⑦写真横に文字を入力する方法を覚える ⇨”HTML編集”って言葉自体始めて知る ⑧他のブロガーさんの読書になる ⇨アウトプットばか…
はじめに ご覧いただきありがとうございます。本日も臨床で役に立つ情報を更新していきます。 本日のテーマは急性期の小脳失調とリハビリのポイントについてです。 小脳出血の患者様を担当する際や、リハビリを行う際にぜひ活用してみてください。 1. 急性期小脳出血とは? 小脳は、運動制御・バランス調整・姿勢維持・眼球運動に関与し、前庭系・視覚系・固有感覚系と密接に連携しています。小脳出血が発生すると、以下の症状が出現します。 主な症状 嘔気・眩暈(64.7%) 四肢失調(55.9%) 体幹失調(47.1%) 嚥下障害(55.9%) 構音障害(23.5%) 認知機能障害(70%) また、血腫の大きさや部位…
はじめに 本日もご覧いただきありがとうございます。本日も臨床で活用できる情報を発信していきます。 今回のテーマは「運動失調のリハビリテーション」についてです。 ぜひ最後までご覧ください。 1. 運動失調とは? 運動失調(Ataxia)は、運動麻痺がないにもかかわらず、筋の協調がうまく働かずに、円滑な姿勢保持や動作ができない状態を指します。主な特徴: 運動の方向・強さが調整できない(測定異常) 協働筋と拮抗筋の協調が崩れる 体幹のバランス保持が難しい 反復運動のリズムが乱れる 運動失調は病巣ごとに分類され、主に以下の4つに分けられます。 小脳性運動失調(歩行や手の協調運動の障害) 脊髄性運動失調…
みなさん、こんにちは、こんばんは、おはようございます! この度、作業療法士の発達相談所が開設されました! ここでは赤ちゃんの発達や発達障害があるお子さん、不登校のお子さんの支援方法について紹介していきたいと思います。 今回は簡単に自己紹介をいたします。 私は小児専門の作業療法士として今まで(たぶん)500人以上のお子さんの発達支援に関わってきました。 その中には自閉症スペクトラム等の神経発達症のお子さん、脳性麻痺等の肢体不自由児のお子さん、未熟児等のお子さん、不登校になってしまったお子さんなど、いろいろなお子さんがいました。 その中で培ってきた経験や知識をここで発信し、発達支援に便利な道具を紹…