声道と閉管の共鳴① 声道は、口唇を閉管の口、 声帯を底とする閉管に近似して考えることができる。 しかし、声道は単純な閉管に比べて形状が複雑な上、 唇、舌、顎の動きによって大きく形を変えられるため、 その共鳴周波数は固定的ではない。 そこで、とくに声道に狭めや広めのない中性母音で 共鳴する周波数を概算する。 成人の声道の長さは概ね17cmなので、 この値を使って声道を太さの変わらない閉管として、 閉管の共鳴の基本振動数(基本振動の周波数)を計算してみる。 上式に、 n=1、 c=340 [m/s]、 L=17×10-2 [m]、 を代入する。 500 Hzと求めることができる。 3倍振動の周波数…