原稿用紙400字詰め2~3枚、あるいは1200字程度の文字数でも、早口で読み上げれば、おそらくは数分足らずで済んでしまうはずだ。 だからこそ、スポーツ中継で数十分、いや、数時間もしゃべり続けられる実況アナや解説者はまさに「しゃべりの職人」と言っていい。 なぜなら、それだけの量をしゃべるのは、事前のデータ収集が入念にできていればこそ。つまり、取材力がいかに優れているかを物語っている。 そんな解説者のひとりが、女子マラソン中継でおなじみの増田明美氏だ。 彼女は1984年のロサンゼルス五輪、女子マラソン代表。現役を退いた後はスポーツジャーナリストに転身し、新聞や雑誌などに寄稿。 陸上競技やロードレー…