国際法を学ぶ上で最初の難問かもしれない。 blog.kaname-fujita.work -----講義録始め----- 国際法と国内法の関係 国際法と国内法の関係は、法学の中でも最も理解に苦しむ部分とされ、衒学的な議論が繰り広げられてきた。この関係性は、歴史的論争としても知られ、妥当性の連関や歴史的意義を持つ。 二元論と一元論 「国際法と国内法」の関係を考える上で、トリーペルが提唱した「二元論」という考え方がある。これは、国際法と国内法が2つの異なる側面を持ち、規律する範囲や法源が異なるとする考え方である。一方で「一元論」は、国際法と国内法を1つの統一的な法秩序の中で考えるもので、国家単独の…