『戊辰戦争論』を読み終えた。 今回読んだのは、若松城(会津)陥落以後のことで、「蝦夷動乱」が最大の事件。 第四章の第一節のタイトルは、「蝦夷動乱の発生と交戦団体権問題」となっている。 「交戦団体権」という、あまり聞きなれない言葉が出てくるが、これが実は、重要な意味を持つ。 続いて第二節のタイトルは「局外中立撤廃の過程」というものである。 「交戦団体権」にしろ、「局外中立」にしろ、そのどちらも「国際法」に関わる。 国際法上、東北諸藩(あるいは蝦夷に依拠した旧幕臣たち)と新政府との「戦争」を「内戦」と認定するか「反乱」と認定するかが、「戦争」の帰趨に、控えめに言っても、多大な影響を与えた。 なぜな…