さて、ここまでわたしたちは6次半二重魔方陣に内包されるブロック格子の行列式が顕著な値をとるという事実を目にしてきました。
さて、今回はガラリと趣向を変えて、この6次半二重魔方陣をバボア構造を通して眺めなおしてみたいと思います。
さて、6次半二重魔方陣には4種の回転体ファミリーが存在していることは前回、お話ししました。
6次半二重魔方陣には回転体ファミリーというものが存在しています。
さて、6次半二重魔方陣は「たて」「よこ」方向で異なる相愛力を発現するバランス感のわるい歪な構造を有しているとばかり思っていましたが、異なる行と列を組み合わせることにより、同等の相愛力があらわれるという事実が明らかとなりました。
さて、6次半二重魔方陣とはその名の通り「たて」「よこ」方向のうち一方のみが二重魔方陣構造(各ラインにおいて1乗数総和にくわえ、2乗数総和も一致)を有する魔方陣のことでです。
ひきつづき、6次半二重魔方陣の考察をつづけてゆくことにしましょう。この魔方陣がどんなものであったか? 通常の魔方陣構造にくわえ、ごらんのように「たて」ラインの6本の二乗数総和と「ななめ」ラインの2本の二乗数総和がそれぞれ一致している、そのようなきわめて特異な構造をもった魔方陣となります。
さて、6次の魔方陣の世界には「完全魔方陣」や「対称魔方陣」といった主役級ともいえる魔方陣が存在していません。