零工芸の両面おろし金、零おろし。 表面のこの粗い目起こし、強そう。竹の鬼おろしのざっくり感と金属のおろし金の軽くおろせる作業性を合体させた名品。厚手の地金は銅、そこに錫引き。錫引きとは、溶けた錫を塗りつけるコーティングで、メッキより塗膜が厚く丈夫。食材へ金気が移らぬための塗膜にもなります。どうも、錫引きを調べると、銅の緑青が体に毒と思われていた時代に出来た法律が残っていて、食事に使う銅製品は錫メッキ、錫引きするように決められているようです。あらあら。表は鬼おろしのようにざっくり粗く、裏は薬味おろしの細かさ。よくある両面おろし金より、目の粗さの違いが際立っているので、使い分けハッキリで両面使いの…