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大垣夜行

(地理)
おおがきやこう

現在東京〜大垣間を運転している全車指定席の快速列車「ムーンライトながら」の前身。運転区間は同じ。今でも「ムーンライトながら」のことをこのように呼ぶ人もいる。
「大垣夜行」というのはあくまで通称で、時刻表の上では愛称名のない一般の「普通列車」であった(通過駅もあったが、「快速」の表記はなかった)。予約が必要なく、運賃のみで乗車できるため、東海道を気軽にまた格安に移動する手段として、学生など貧乏旅行者に愛用された。
全車自由席で、自由席グリーン車も連結されていた。車両は153系、165系などデッキつきの急行型電車で、普通車はボックスシートだった。
「青春18きっぷ」シーズンには始発の東京駅と大垣駅には座席確保の列が発車の数時間前からできあがる事態を引き起こしていたことが、「ムーンライトながら」発足のきっかけとなった。
大垣夜行時代、東海道線沿線の自宅に都心から帰宅する人にとっては、万一寝込んでしまった場合大変なところまで連れて行かれてしまうリスキーな列車であった。

救済臨

学生の休み期間には大垣夜行の人気が高まるため、定期の大垣夜行に平行して*1臨時列車が運転された。車両は主に169系で、こちらにはグリーン車の連結はなかった。
大垣夜行からあふれた人を「救済」する臨時列車ということで「救済臨」と呼ばれる。青汁メーカーの「キューサイ」からの連想で、近年は一部で「青汁」というあだ名もつけられていた。
「ムーンライトながら」運転開始後も救済臨は運転を続けたが、現在はこれも、「青春18きっぷ」シーズンのみ運転の臨時列車である「ムーンライトながら91号・92号」(全車指定席)になっている。

*1:運転区間は基本的に定期列車と同一だが、「行列対策」のため、下り列車のみ品川駅の臨時ホーム始発となっていた時期がある。

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