朝ドラで父親が逮捕された収賄騒動は「帝人事件」がモデルか…時の首相をも失墜させた昭和史の大いなる謎 ドラマ「虎に翼」(NHK)で帝都銀行に勤めるヒロインの父親が逮捕された汚職疑惑「共亜事件」は、当時、実際に起こった「帝人事件」を基にしている。昭和の政治史を研究する菅谷幸浩さんは「帝人事件では、銀行の頭取や行員、帝人社長など、政財界人が次々に検挙された。ついには内閣が総辞職するにまでに発展した謎の多い事件だ」という――。 ※本稿は、筒井清忠・編著『昭和史研究の最前線』(朝日新書)の一部、菅谷幸浩「第八章『帝人事件』」を再編集したものです。 斎藤内閣発足時の記念撮影。2段目左から鳩山一郎文相、斎藤…