大阪中之島美術館は、19世紀後半から21世紀にかけての近代・現代美術を約6,000点所蔵するミュージアム。構想が初めて持ち上がったのは1983年。幾度となく訪れた経済的困難を乗り越え、ついに2022年2月2日、長い歳月を経て開館した。 約40年もの間、この美術館の誕生を心待ちにしていた大阪の人々にとって、その開館は歴史的瞬間だった。黒く堂々としたキューブの外観は、現代美術の力強さを象徴するかのようにそびえ立つ。所有は大阪市。美術館という存在が単なる展示空間ではなく、時代を超えて人々の思いが積み重なる場所であることを、この館は静かに証明している。 美術館への道 アクセス JR大阪駅から南西へ向か…