島津義弘(しまづよしひろ)は「武」のイメージが強い人物だ。その生涯は、戦いに次ぐ戦いであった。初陣は天文23年(1554年)の岩剣城の戦い。最後は慶長5年(1600年)の関ヶ原。戦いの記録は半世紀近くにもわたる。 その戦歴をまとめてみた。まずは青年期から壮年期にかけての戦いぶりから。 若い頃は負け戦もけっこう多い。無茶がたたって、命を落としかけたりも。死地をかいくぐり、失敗も経験しながら、武人としての器量ができあがっていく感じなのだ。 伊作城に生まれる 島津義弘の名前について 分家から覇権を握った父 大隅合戦 岩剣城の戦い 帖佐本城の戦い 松坂城攻め 蒲生の戦い 飫肥へ 真幸院の動乱 横川の戦…