朝、目が覚めた瞬間から、身体が鉛のように重かった。 布団の中で目を開けることさえもつらい。 時計を見るとすでに10時を過ぎていたけれど、「起きなければ」と思う気力が湧かない。 ただそのまま、天井をぼんやりと見つめていた。 少しでも動こうと思い、スマホに手を伸ばしてSNSを開いたけれど、他人の投稿を見ていると胸が締め付けられるような感覚になった。 自分だけが取り残されているような気持ち、何かを成し遂げるどころか日常生活さえままならない自分が情けなく思える。 でも同時に、「他の人と自分を比べてはいけない」という声も頭の片隅で聞こえる。 それでも、心はその声に耳を傾けようとしない。 昼過ぎになって、…