一昨日、昨日と、二日続けて動楽亭に参りました。 故桂米朝師の一門、中堅からベテランの域に達しようかという噺家は、いずれも、さすが、と表現するばかりの噺を見せてくれました。 特に、一昨日の主任、南天師の『愛宕山』は、知っている噺であるのにも関わらず、「愛宕山って、こないにオモシロかったんや!」と眼から鱗が落ちるようでありました。 昨日の主任は、元は江戸落語でこれも前に聞いたことがあるんやけれど、米紫師の『子は鎹』に、不覚にも落涙を禁じえませんでした。 目から鱗が落ちて涙も落ちて、ちょっと目ぇの具合が悪うなったら、犬の目を入れよか、なんてところはごめんこうむりたいと存じますが、それにいたしましても…