今回ご紹介しますのは、岩明均が「ヒストリエ」に先がけて2001年から2002年に描いた歴史漫画「ヘウレーカ」です。 さて「ヘウレーカ」とは、シチリア島シラクサのヒエロン2世から金の王冠の純度を調べるよう命じられたアルキメデスが、風呂に入って湯が溢れるのを見てアルキメデスの原理のヒントを発見したという故事がありますが・・・その時叫んだ言葉が「ヘウレーカ(わかったぞ)!」だと言われています。 (岩明均「ヘウレーカ」全1巻) 舞台は第二次ポエニ戦争中の紀元前214年から212年にかけて発生したシラクサ包囲戦です。シラクサはシチリア島の大都市でローマと同盟を結んでいましたがそれを破棄してカルタゴと結ん…