横浜には結局自分は何年間住んだだろう。3歳から12歳までの10年間、21歳から60歳までの40年間。ただし40歳の後半から五十歳の前半までの七年間は海外に転勤していた。そうはいっても50年は横浜に住んでいた。すると好きな風景と言うものが出てくる。横浜に住んでいたと言っても大半は京浜工業地帯の街で、工場の煙が見える高台に、そして六年間は横浜の西北部、そちらは産廃物処理場だらけのまったくの田園地帯だった。いわゆるヨコハマらしい風景と言うのは学生時代、そして社会人になってからの家内とのデートコースとして知った。 自分が挙げる横浜の好きな光景とは、横浜駅西口の繁華街と東口の港を見る風景、そして桜木町か…