砂糖と牛乳をかけたイチゴにありつけると、なんかゴージャスな気持ちになったものだ。いまや砂糖は高カロリーで何かと目の敵にされて代替品の甘味料がCMで放映されているが、子どもの時はなんかリッチな気持ちにさせてくれる存在だった。半世紀くらい前の話になるが。 砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書) 作者:川北 稔 岩波書店 Amazon 川北稔「砂糖の世界史」を読んだ。イスラム教や奴隷貿易が関わるのは予想していたが、紅茶に砂糖を入れるようになった理由まで教わるとは思わなかった。川北さんはイギリス近世史が専門なので、その辺も詳しい。面白かった。 いまはどうなっているのだろうか。当時のサトウキビの栽培は、土壌…