日本の8月は鎮魂の月でもある。1945年の夏、ソ連の侵攻や終戦、そして何より2つの核兵器が日本列島に降って来た。私の親父は長崎の原爆投下を、約40km離れた大村空港(現在はヘリポート)で見た。それだけ離れていても、爆風はすさまじかったという。 広島市と長崎市で平和祈念式典が開かれ、首長らが追悼の辞に加えて、G7サミットの成果である「広島ビジョン」を批判した。曰く「核抑止論を堅持する内容で、被爆者らが願う核廃絶論と一線を画した」ものだというのだ。 私自身は核廃絶は理想であって、現実にはほぼ不可能と思っている。できるとすれば、 ・核兵器以上に強力な何か(AI兵器?)が登場する ・核ミサイルをサイロ…